
SPIEGEL1月号|12月末時点の26・27年卒市場動向調査(企業・学生調査)
SPIEGELとは?
株式会社採用総研が毎月発行している、就活生と新卒採用実施企業に関する動向調査です。シュピーゲルはドイツ語で「鏡」という意味。採用コンサルティング会社として、就活生と企業、どちらにも接点を持っている当社だからこそ発信できる、「採用のリアル」をありのまま映し出す鏡のようにお届けします。
調査概要
内容 | 2027年卒就活生・新卒採用実施企業の動向調査 |
調査期間 | 2025年12月26日~2026年1月4日 |
調査対象 | 弊社アンケートモニター |
調査方法 | WEBフォームによる回答 |
目次[非表示]
- 1.SPIEGELとは?
- 1.1.調査概要
- 2.学生動向
- 2.1.インターンシップ平均エントリー社数・エントリー率
- 2.2.インターンシップ平均参加率
- 2.3.インターンシップ平均参加社数
- 2.4.早期選考平均参加社数・参加率
- 2.5.平均内定社数・内定率
- 3.企業動向
- 3.1.<26卒データ>地域別 主要ナビサイト説明会告知社数(1月5日時点)
- 3.2.<26卒データ>マイナビ全国説明会告知社数と説明会実施方法別比較(1月5日時点)
- 3.3.<27卒データ>マイナビ コース掲載社数 2か年比較(1月5日時点)
- 3.4.<27卒データ>マイナビ 実施内容別コース数(インターンシップver) 2か年比較(1月5日時点)
- 3.5.<27卒データ>マイナビ 実施内容別コース数(仕事体験ver) 2か年比較(1月5日時点)
- 3.6.<27卒データ>マイナビ 実施内容別コース数(オープン・カンパニーver) 2か年比較(1月5日時点)
- 3.7.<27卒データ>マイナビ2027 開催地域別・実施日数別コース掲載社数(1月5日時点)
- 3.8.<27卒データ>マイナビ2027 開催地域別・実施日数別コース掲載社数(1月5日時点)
- 3.9.<27卒データ>マイナビ 会員登録者数 2か年比較(1月5日時点)
- 4.学生アンケート(27卒)
- 5.新入社員エッセイ<2025年4月入社>
- 5.1.阿部美洸<青山学院大学卒>
- 5.2.深谷泰生<成城大学卒>
学生動向
インターンシップ平均エントリー社数・エントリー率

■母集団形成から選考参加へ
12月末時点のエントリー率は95.6%(前月比1.6ポイント増)に達し、志望企業への母集団形成をほぼ完了したと言えるでしょう。
平均エントリー社数は23.8社まで伸びており、冬インターンの最終募集枠への駆け込み応募が数値を上げたと読み取れます。
ここからは「広く集める」時期が終了し、手持ちの20数社の中から「どの企業の選考を優先するか」を学生が選別するフェーズに移行していくことになります。
インターンシップ平均参加率
■対面とWEBの使い分けが定着
対面参加率は80.1%(前月比0.2ポイント増)、WEB参加率は92.6%(前月比3.1ポイント増)と高い数値ですが、大きく増加はしていません。対面参加率の微増は、冬の長期休暇を利用して「遠方の本命企業」へ足を運ぶ学生がいたと考えられます。
一方でWEBは、授業の合間を縫った「効率的な業界研究」を目的とする学生が多く、対面とWEBを使い分けるハイブリッド型の活動が学生間で定着しています。
インターンシップ平均参加社数

■対面は「志望度の見極め」へ
WEB参加社数が12.6社(前月比2.6社増)と増加しており、オンラインでの比較検討が加速しています。これに対し、対面は5.7社(前月比0.4社増)と微増にとどまっており、学生が「直接話を聞いてみたい」と思う企業にのみ対面参加を絞り込んでいることが分かります。
早期選考平均参加社数・参加率

■選考移行が本格化
早期選考参加率は69.3%に達し、年内に約7割の学生が既に面接を経験しています。特に12月は選考参加社数が6.2社(前月比1.7社増)と急増しており、これまでのインターン参加者への選考案内が、多数の企業でスタートしていることが要因と思われます。
複数社の選考が並行する中で学生の志望順位を上げるために、選考スピードの迅速化と丁寧な個別フォローの重要性が高まっています。
平均内定社数・内定率
■早期内定獲得 3割超え
12月末時点の内定率は30.1%に達し、前年の1月末時点の内定率32.2%に迫る勢いを見せています。このことから、3人に1人が年内に内定を手にする「超早期化」が進んでいることが分かります。早期選考の加速に伴い、1月以降は内定を保持したまま活動を続ける学生が増加することになります。早期化に伴い長期化も起こるため、継続的なつなぎ止めの施策が必要です。
企業動向
<26卒データ>地域別 主要ナビサイト説明会告知社数(1月5日時点)

<26卒データ>マイナビ全国説明会告知社数と説明会実施方法別比較(1月5日時点)
■採用苦戦浮き彫りも徐々に収束へ
マイナビ2026における全国の説明会告知社数は、前年比では対面・WEBともに増加しており、26卒採用の厳しさがうかがえますが、前月比では約4,000社の減少となっており、26卒採用の継続にも収束の兆しが見て取れます。
<27卒データ>マイナビ コース掲載社数 2か年比較(1月5日時点)
■プレナビコース掲載社数は、1月時点で前年比1,267社増加
採用活動の本格化に向け、企業のマイナビ2027掲載が増加していき、プレナビコース掲載社数も順調に上昇しています。
2026と比較すると6月~1月のトータルで6.7%増となり、27卒採用における企業の高い意欲が感じられます。
<27卒データ>マイナビ 実施内容別コース数(インターンシップver) 2か年比較(1月5日時点)

<27卒データ>マイナビ 実施内容別コース数(仕事体験ver) 2か年比較(1月5日時点)

<27卒データ>マイナビ 実施内容別コース数(オープン・カンパニーver) 2か年比較(1月5日時点)

■「オープン・カンパニー」と「インターンシップ」が継続増
マイナビ2027における6月~1月の各コースのトータルを見ると、
・インターンシップ…14,224社(前年比42.6%増)
・仕事体験…78,504社(前年比3.1%減)
・オープン・カンパニー…82,165社(前年比25.3%増)
となりました。
実施企業数は少ないものの、インターンシップ開催企業が大幅に増加しています。
一方で仕事体験は実施企業は多いものの減少傾向にあります。学生がプレ期間に企業検索をする際、まずインターンシップを見ることが多いこともあり、手間はかかるものの背に腹はかえられず、インターンシップ開催に踏み切る企業が増加していると考えられます。ただし頻繁に開催できるものでもないことから、オープン・カンパニーも採用意欲を反映し増加しています。
<27卒データ>マイナビ2027 開催地域別・実施日数別コース掲載社数(1月5日時点)

<27卒データ>マイナビ2027 開催地域別・実施日数別コース掲載社数(1月5日時点)
■「オンライン」「1日」が圧倒的主流
1月の開催地域別コース掲載社数では、「オンライン」が13,566社と前月をさらに上回り、依然として母集団形成の柱となっています。 対面型は「関東」が5,500社超で最多ですが、地方圏を含め多くのエリアで前月比微減となりました。
実施日数別コース掲載社数では、「1日」が約18,000社と突出しており、全プログラムの大部分を占めています。 2日以上のコースは軒並み減少しており、冬場は参加ハードルの低い「短期・オンライン」形式による接点拡大を優先する企業の動きが鮮明になっています。
<27卒データ>マイナビ 会員登録者数 2か年比較(1月5日時点)

■学生の支持がさらに加速。マイナビ2027登録者数、前年を上回るペースで推移
マイナビ2027会員登録者数は、1月5日時点では573,466人と前年比104.2%という結果となりました。
理系の登録者数については、1月5日時点で196,261と前年比27.9%増加しました。学生の支持を背景に、マイナビの登録者数は拡大傾向にあります。
学生アンケート(27卒)

前月、前々月に引き続き1位「マイナビ」95.1%、2位「OfferBox」60.3%、3位「リクナビ」44.9%という結果となりました。
上位の顔ぶれに変化はないものの、前月と比較した際に上位6項目における利用率は微増しているため、学生が情報収集の網をさらに広げていることがわかります。その網に、いかに数多く接触できるかが、母集団形成において重要なポイントになりそうです。
最も多くの回答を集めたのは「オープン・カンパニー&キャリア教育等」で40.1%、次いで
「インターンシップ」が39.7%と、上位2つの形式がほぼ同率で並ぶ結果となりました。
学生の動きが、短時間かつ気軽に参加できる「オープン・カンパニー&キャリア教育等」と、長期間かけて企業理解を深める「インターンシップ」の両極に分かれていることがうかがえます。どちらか一方ではなく、「オープン・カンパニー」と「インターンシップ」を組み合わせて、認知形成と意欲醸成の各フェーズごとに合わせた動線設計が理想的だといえます。

1位「自己分析」79.8%、2位「業界研究」76.3%、3位「企業研究」72.8%と上位3項目がいずれも7割を超える結果となりました。
一方で、11月に行った内容と比較すると「オープン・カンパニーに参加」が約23ポイント、
「インターンシップに参加」が約11ポイント下がっていることから、学生の行動が「新たな接点作り」から「就活の軸や接点を持った企業の振り返り」に切り替わってきたことがうかがえます。
12月に再び高まった「自己分析・企業研究」のニーズに応えるべく、より深い理解を促すような情報発信や面談機会を提供することが、志望度を高める鍵となるでしょう。

「エントリーシート作成・提出」が80.1%と最も多く回答を集め、「企業研究」60.6%、「面接対策」58.5%、「面接に参加」52.3%と続く結果となりました。
上位4項目に加え、「適性検査の対策」や「適性検査の受検」も3割以上の回答を得ていることからも、多くの学生が早期選考に向けて準備を進めていることがわかります。選考対策を進める学生に対し、ES添削や面接フィードバック等を実施することで、学生の不安を解消しながら志望度を醸成する機会をつくることができます。
最も多く回答を集めたのは「よく相談する」60.0%という結果となりました。
「ほぼ毎回相談する」と合わせると8割近くの学生が就職活動中に疑問や悩みが発生した際にAIを活用していることがわかります。学生に届ける情報がAIによって要約・解釈される可能性を考慮することが必要になっています。

1位は「エントリーシート作成」80.5%と8割を超える支持を集め、2位「自己分析」61.7%、
3位「面接練習」58.5%という結果となりました。
生成AIを単なる情報収集ツールとして活用するだけではなく、文章作成の効率化やブラッシュアップに生成AIを積極的に取り入れていることがうかがえます。また、「自己分析」と「面接練習」も5割を超えており、自身の考えを深めたりアウトプットの質を高めるための「伴走者」として生成AIを活用する新しい就活スタイルが定着しつつあるといえます。
生成AIが提供できない「リアルな体験」や「パーソナライズされたフィードバック」「現場社員のナマの声」など、より学生を惹きつける付加価値になりそうです。
生成AIを使って0から自己PRやエントリーシートを作成したことがあるか尋ねました。
「はい」が59.2%と約6割となり、「いいえ」40.8%を大きく上回る結果となりました。
学生がAIを活用していることを前提として、「学生自身の経験や深掘り」をより重視した質問をし、学生の本質を見極める必要があります。
「非常に満足」が30.6%、「やや満足」が34.7%となり、合計で65.3%と、3分の2近くの学生が生成AIの回答に対してポジティブな評価をしていることがわかりました。
生成AIを活用することで0から文章を構成する負担が軽減されるだけでなく、自身の強みを客観的な文章として言語化できるメリットが、学生の生成AI活用を浸透させていると推測されます。
「3ヶ月に1回」が55.7%と圧倒的な支持を得る結果となり、2位は「1ヶ月に1回」18.5%、「2ヶ月に1回」11.1%が3位となりました。
「内定後の接点は必要ない」は僅か8.4%と全体の1割にも満たなかったことからも、内定辞退を防ぐための過度な拘束や接触は避けつつも、コンスタントに学生との接点をもち、フォローアップしていくことが求められます。

最も多く回答を集めたのは「懇親会」69.3%という結果となり、「入社後の待遇に関する説明会」60.6%、「社内行事など、企業の様子が分かる連絡」37.6%と続く結果となりました。
一緒に働く同期や先輩社員との交流ができる「懇親会」はもちろんですが、内定承諾後であっても自身の入社後の待遇に関する不安を払拭したいと考える学生も少なくないことがうかがえます。
内定承諾後に、自社の魅力発信や安心して働ける環境があることを伝える機会を設けることで、内定承諾後辞退の防止に繋がってきます。
新入社員エッセイ<2025年4月入社>
阿部美洸<青山学院大学卒>
新しい年を迎え、入社からの9ヶ月を振り返る中で、日々の業務への向き合い方に変化を感じています。
以前は「目の前の作業をこなすこと」に意識が向きがちでしたが、最近では複数の業務が重なる中で、どこに時間と集中力を使うべきかを考えながら動く場面が増えてきました。特に12月は、タスクの優先順位を整理し、頭の中だけで管理しようとしないことを意識しました。やるべきことを書き出し、全体を可視化することで、落ち着いて判断できるようになり、結果として作業の精度も安定してきたように思います。忙しい時ほど、一度立ち止まって整理することの大切さを実感しました。
また、業務を進める中で、確認や伝え方が結果に与える影響についても改めて考える機会がありました。自分では伝えたつもりでも、相手に正しく伝わっていなかったり、確認不足が小さな手戻りにつながったりすることもあります。そうした経験を通じて、相手の立場を意識しながら言葉を選ぶことや、曖昧な点を残さないことを心がけるようになりました。まだ試行錯誤の段階ではありますが、こうした日々の小さな意識の積み重ねが、実務を支える土台になっていると感じています。
新しい年を迎えるにあたり、これまで身につけてきた習慣をより安定した行動として定着させていきたいです。これからは、ただ与えられた業務を遂行するだけでなく、全体の流れを把握しながら、自分にできる役割を考えて動けるようになることを目標にします!
深谷泰生<成城大学卒>
年が明け、新しい一年のスタートとなる1月を迎えました。
社会人として初めての年末年始を経て、「この一年をどう成長の年にするか」を意識する月だと感じています。1月は、習った基礎や業務の進め方を改めて自分の中で整理し、土台を固めることをテーマに取り組んでいきたいと考えています。分からないことをそのままにせず、一つひとつ確認しながら、自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めていきたいです。
また、少しずつ担当する業務も増えてきているため、「新人だから」ではなく、一員として信頼してもらえる行動を意識し、スピード感と丁寧さの両立を心がけていきます。
「基礎 → 実践 → 振り返り → 修正 → 定着」
このサイクルを大切にしながら、焦らず着実に力をつけていきたいです。1年目だからこそ吸収できることを最大化し、年末には「この一年で確実に成長できた」と胸を張って言えるよう、1月から全力で取り組んでいきます。
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