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新入社員研修はいつ実施するべき?開催時期におけるメリット・デメリットについて徹底解説!

新入社員研修は、入社直後の社員が社会人としての意識を固め、早期に組織へ定着・活躍するための重要なステップです。しかし、「いつ実施するのが最も効果的か」「どのくらいの期間を設けるべきか」は企業ごとに悩みやすいポイントです。
本記事では、新入社員研修を計画する人事・教育担当の皆様に向けて、開催時期や期間を決める際の考え方、実施タイミングで得られるメリット・デメリットを徹底解説します。

目次[非表示]

  1. 1.効果を最大化するためのスケジュール設計のコツ
  2. 2.実施時期の選び方!入社後?内定期間?開催時期ごとのメリット・デメリット
    1. 2.1.入社直後(4月)
    2. 2.2.入社前(内定期間中)
    3. 2.3.入社4~8ヶ月後(8~10月)
    4. 2.4.入社1年目終わり(2~3月)
  3. 3.まとめ

効果を最大化するためのスケジュール設計のコツ

新入社員研修の効果を最大限引き出すには、次の2つが重要なポイントになります。

・研修の目的を明確にして、ベストなタイミングで実施すること
・学びが定着するまで継続的に取り組むこと

同じ内容でも、開催する時期によって得られる効果は大きく異なります。だからこそ、自社にとって「どのタイミングが一番効果的か」を見極めることが、研修設計の第一歩です。
最近では入社後だけでなく、
入社前(内定期間中)の研修に力を入れる企業も増えており、開催時期を戦略的に選ぶ重要性は年々高まっています。
次章では、開催時期ごとのメリットとデメリットを具体的に解説していきます。

実施時期の選び方!入社後?内定期間?
開催時期ごとのメリット・デメリット

入社直後(4月)

▼メリット
1.モチベーション向上および帰属意識の醸成しやすい
入社直後は「これから仕事を覚える」「会社に貢献したい」という期待感が高いタイミングです。この時に研修で会社の方針や成長イメージを提示すると、モチベーションが高い状態で学びにつながりやすいです。

2.組織への早期同化が図りやすい
企業文化、行動規範、業務ルールを早めに共有することで、社員が「その会社で働くやり方」を早く理解し、ミスマッチや初期のトラブルを減らせます。

▼デメリット
1.情報過多による定着率の低さ
入社直後は環境の変化で心理的負荷が大きく、短期間に大量の情報を詰め込むと忘れやすくなります。1回きりで終わらせずに「振り返りの機会」を用意することが、定着の鍵になります。

フォローアップの重要性についてはこちらの記事でも説明しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。

入社前(内定期間中)

▼メリット
1.入社後の戦力化までがスムーズになる
入社後は「環境に慣れる」「人間関係を築く」「業務を覚える」という複数の課題を同時にこなす必要があります。そのため、事前にビジネスマナーなどの基礎知識を習得しておけば一度に覚えなければならない内容が減り、現場のOJTの負担も減ります。

2.内定辞退を防止
入社の直前は周りと比較されたり、将来への不安から「この会社に本当に入社して大丈夫かな?」と迷う時期になります。
研修を通じて先輩社員や同期に会う機会があると「働くイメージが具体的になる」「知っている人がいるから安心」という心理が働き、辞退を減らすことにも繋がります。

▼デメリット
1.研修の参加を強制することができない
雇用関係が未成立のため、学生に参加を強制することができず、欠席者が多いと入社直後から知識やスキルに差が生じた状態になるリスクがあります。

2.日程調整が難しい
卒論や資格試験、アルバイトなど学生の予定は人によって異なるため、学生のスケジュールに応じた臨機応変な対応や、早い段階で学生に案内を送り予定を抑える必要があります。

入社4~8ヶ月後(8~10月)

▼メリット
1.実務経験を踏まえた学びで定着度が高い
入社から数ヶ月経ち業務の流れや課題を自分なりに体感しているため「あの仕事の時に必要だった知識だ」と結びつけて学ぶことができます。

2.早期離職の防止に繋がる
入社半年後は離職率が上がりやすいタイミングです。会社がフォロー研修を行うことで「自分たちを大切にしてくれている」というエンゲージメントが高まり、離職を防ぎやすくなります。

▼デメリット
1.業務が繫忙期と重なるリスクがある
現場の人手不足や業務調整の負担が増えるほか、研修コンテンツの作成などの業務も重なり負担がかかるため、周りのサポートや工数が必要になってきます。

入社1年目終わり(2~3月)

▼メリット
1.1年間の経験を振り返り、学びを定着させられる
入社から1年が経過し、仕事での成功や失敗を多く経験しているため、それらをもとに「なぜうまくいったのか」「改善点は何か」を整理することができます。

2.2年目のキャリアプラン策定の基礎が築ける
1年間を通して自分に向いている業務や興味のある分野が見えてきており、2年目に向けた目標設定や行動計画を具体的にすることができます。

▼デメリット
1.研修内容の一般化が難しい
配属先や経験内容が個人ごとに異なるため、「全員共通する課題」を扱うのが難しくなってきます。

2.「今さら感」の発生
1年間の実務経験を積んだことで、基本的な研修テーマが「今さら」と感じられるリスクがあります。受講態度が「受け身」にならないようなコンテンツを作成する必要があります。

まとめ

新入社員研修は実施するタイミングによって得られる効果が異なってきます。それぞれ開催時期のメリット・デメリットを理解し、研修の目的に応じて適切なタイミングを選択することで、最大限に効果を発揮する研修を実施することができるため、研修を実施する際は「適切なタイミングかどうか?」ということも重点においてカリキュラムを設計してみてはいかがでしょうか?

最後に、採用総研の開催している新入社員研修では、それぞれの開催時期に合わせて最も新入社員の方に成長していただけるプログラムをご用意しております。
社会人基礎力やマインドセット、アサーティブコミュニケーションについて学べるだけではなく、研修後のフォローアップまで充実しておりますので、ご興味がございましたら気兼ねなく採用総研にお問い合わせください。

営業企画部 渡部
営業企画部 渡部
2024年入社。地方の理系学部を卒業後、新卒で株式会社採用総研に入社。 入社以来、製造業、警備業、物流業、食品業界など幅広い分野で、企業ごとの採用課題に寄り添ったコンサルティングを実施している。 理系学部かつ地方出身ならではの就活体験記を武器に、現場に即した採用戦略を提案している。 【プロフィール】 株式会社採用総研 大阪本社勤務 島根県出身 2001年生まれ。

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