
新入社員の早期離職を防ぐには?効果的な集合研修でできること
新卒社員を迎える人事・育成担当の皆さまにとって、悩ましい課題の一つが「新入社員の早期離職」です。実際、厚生労働省の統計では、大卒新入社員の約3割が入社3年以内に辞めてしまうというデータもあります。本稿では、なぜ新入社員は早期に離職してしまうのかを整理し、集合研修という手法を活用して離職リスクを軽減する方法を、研修後フォローとの結びつきも交えながらご紹介します。組織として「入社後の居場所づくり」「安心感の醸成」をいかに設計するか、ヒントを得ていただければ幸いです。
なぜ新入社員は早期離職するのか
厚労省の調査では、大卒新入社員の約3割が3年以内に離職しています。理由は以下の通りです。
• 人間関係の不安:「同期や上司に相談できない」
• 配属ギャップ:「思っていた仕事と違う」
• 自己効力感の不足:「自分は役に立てていないのでは」
これらは入社後すぐに芽生えることが多く、最初の数か月のフォローが極めて重要です。
集合研修でできること
集合研修には、離職リスクを和らげる次の効果があります。
• 同期ネットワークの形成
「悩んでいるのは自分だけではない」と気づき、相談先が増える。
• 心理的安全性の確保
グループワークを通じて、失敗しても受け入れられる雰囲気を体感できる。
• 相談スキルの習得
報連相や質問の練習を行い、困ったときに声を上げやすい姿勢を身につけられる。
これらが揃うことで、「これから社会人としてやっていけそうだ」という安心感が生まれます。
研修後のフォローが鍵
とはいえ、集合研修の効果は一時的です。定着を確実にするには、社内でのフォロー体制ももちろん必要になります。なかでも以下のような対策が有効です。
• 上司やメンターによる定期的な面談
• 半年後・1年後のフォローアップ研修
• 成長を実感できる小さな成功体験の設計
研修はスタート地点に過ぎません。その後の仕組みづくりと連動させることで離職防止効果が最大化します。
採用総研の新入社員研修でできること
春2日間の研修のみで終わらず、夏・冬のフォロー研修(各1日ずつ)を行うことで、1年を通して社会人の基礎を育成できます。また研修終了後には、個社ごとにアンケートや受講態度などのフィードバックを行うため、1年を通じて自社新入社員の成長を実感いただけます。
まとめ
新入社員の早期離職は「採用コストの損失」だけでなく、チーム全体の士気低下にもつながります。
集合研修を導入することで、仲間意識と安心感を育て、離職リスクを大幅に軽減してみませんか?