
新しい風を力に!「Z世代」新入社員研修のポイント
新年度のスタートを前に、多くの企業様が新しい仲間を迎える準備をされていることでしょう。その一方で、「今年の研修、どうしようか…」と頭を悩ませるご担当者様も少なくないはずです。
ここ数年で入社してくる新入社員は、**「Z世代」**と呼ばれ、これまでの世代とは異なる価値観や行動様式を持っています。彼らに「どのような教育を提供できるか」が、これからの企業の成長を左右する重要なカギとなります。
それでは、Z世代の新入社員の特性を理解し、本当に価値のある研修とは何か、一緒に考えていきましょう!
Z世代が持つ4つの傾向
Z世代が育った環境を少し振り返ってみましょう。
彼らは**「ゆとり教育」を受け、インターネットやSNSが当たり前にあるデジタルネイティブ世代**です。また、親との関係も友人のようにフラットで、個性を尊重されて育ちました。
こうした背景から、彼らには次のような傾向が見られます。
• 報連相が苦手:SNSでのリアルタイムなやり取りに慣れているため、形式的な報連相に戸惑いを感じることがあります。
• 受け身の姿勢:「失敗しないこと」を重視するあまり、自ら積極的に行動を起こすことにためらいがちです。
• はっきりした正解を求める:不明確な指示や曖昧な状況を嫌い、明確な答えや道筋を求める傾向があります。
Z世代の新入社員を育成する際の4つのポイント
Z世代の新入社員を効果的に育成するために、特に意識したい4つのポイントをご紹介します。
1.個々の価値観を尊重する
これまでの新人教育は、「全員に同じ内容を一律に指導する」スタイルが主流でした。しかし、自分の意思や価値観を大切にするZ世代に、一方的に考えを押し付けても、なかなか心には響きません。
一人ひとりの価値観を尊重し、その個性や特性に合ったアプローチを見つけることが、より効果的な育成につながります。
2.承認や称賛の機会を増やす
承認欲求が高いZ世代は、周囲から**「認められている」と感じることでモチベーションが大きく高まります**。
ただし、結果だけを評価するだけでは不十分です。成果に至るまでの努力や、取り組む姿勢をも見逃さず、ポジティブな言葉をかけましょう。小さな承認の積み重ねが、彼らの自信と仕事への意欲を育んでいきます。
3.オープンなコミュニケーションを心がける
情報感度の高いZ世代にとって、「情報はオープンであるべきもの」という認識があります。評価基準やルールの根拠が示されないと、不信感を抱く可能性があります。
そのため、開示できる情報は積極的に共有しましょう。開示できない情報がある場合も、その理由をきちんと説明することが大切です。一方的に伝えるだけでなく、双方向でのオープンな対話を意識することが、強い信頼関係の構築に繋がります。
4.新入社員研修を実施する
Z世代の学生は、大学時代にオンラインで学ぶ機会が多く、入社後の人間関係づくりや企業文化への適応に不安を抱えるケースが少なくありません。
また、「失敗したくない」という思いから、敬語やビジネスマナーにも強い不安を感じています。こうした心理的不安を取り除くためにも、基礎から学べる新入社員研修の受講を強く望む学生が多いのが実情です。
新入社員研修実施のポイントと外部研修のススメ
「新入社員研修」と一口に言っても、内容、形式、費用感など、検討すべき項目は多岐にわたります。
(もしよろしければ、下記のコラムでは新入社員研修実施に向けて押さえておくべき基礎知識を簡潔にまとめておりますので、ぜひご覧ください!)
効果のある研修を実施するために
研修実施において最も大切な考え方は、「効果のある研修を実施すること」に尽きます。
受講した新入社員が「受けてよかった」「ためになった」と感じ、実際の現場で学んだことを活かしてくれなければ、企業側にも受講者側にもメリットは生まれません。
では、「効果のある研修」を実施するためには何が必要か?それは、「質の高い内容」と「定期的な開催」です。
研修を内製化する場合、内容のブラッシュアップや年に複数回の研修実施は、工数の観点から「なかなかハードルが高い…」と感じるご担当者様も多いかと思います。
そこで、外部研修の活用は、効果的な一手となります。外部の専門知識を取り入れることで、内容の質の担保と担当者様の負担軽減が両立できます。
(営業的なご案内となり恐縮ですが、採用総研も「東京・大阪・WEB」の3会場で「春2日間・夏1日・冬1日」の新入社員研修を実施しております。ご興味がございましたら、下記ページより資料請求をいただけると詳細までご理解いただけるかと存じます。)
まとめ
新年度を迎えるZ世代の新入社員は、デジタルネイティブであり、これまでの世代とは異なる価値観を持っています。彼らは報連相が苦手で承認欲求が強い一方、失敗を恐れ明確な指示を求めます。
育成を成功させるためには、個々の価値観を尊重し、結果だけでなく努力も認めて称賛することが不可欠です。また、評価基準などをオープンに共有することで信頼関係を築き、心理的安全性の高い環境を提供することが重要になります。
人間関係やビジネスマナーへの不安を取り除く新入社員研修の実施は欠かせません。質の高い研修を継続的に行うためにも、外部研修の活用は効果的な選択肢となりますので、もしよろしければご検討いただけますと幸いです。