
新入社員研修 人気プログラム5選ご紹介
新入社員研修は、入社直後に受講をするので「社会人として最初に取り組む業務」として位置づけることができます。
私自身、昨年に新入社員研修を受講し、研修を通じて社会人としての基礎を学び、大きな安心感や成長のきっかけを得ることができました。そして現在は採用コンサルタントとして様々な企業の人材育成に関わる立場となり、改めて「新入社員研修が果たす役割の大きさ」を実感しています。
今回は、新入社員に人気なプログラムや研修をより効果的に実施する方法について論じていきたいと思います。
新入社員の抱える不安
新入社員にとって、仕事を始めるときには大小さまざまな不安がつきものです。
学生時代の自由な生活から一転し、自ら責任を持って業務を遂行することや、新しい環境に適応することに戸惑いを覚えるのは当然でしょう。
新入社員が不安に感じることとして最も多かったのが「仕事をうまくこなせるか」であり、次いで「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」が挙がっています。
・参照元
新入社員研修 人気プログラム
では、実際にどのような研修プログラムが高く評価されているのでしょうか。下記で人気プログラムを5つご紹介いたします。
■人気プログラム
1. 報連相
2. 電話対応
3. 入社3か月後の望む姿
4. 言葉遣い&話し方
5. 敬語
・参照元
PR TIMES:【入社前研修オンライン化アンケート】新人が最も評価した研修内容は『報連相』 コロナ禍でのコミュニケーションの重要性を再認識か
とりわけ「電話対応」は、“仕事をうまくこなせるか”という不安をダイレクトに解消する要素として注目されており、人気を集めています。また、業務を円滑に進めるうえで必須の報連相や言葉遣い・敬語も高いニーズがあることがわかります。
絶対に避けたい「学生の満足度低下につながる要因」
上記で述べた人気プログラムの対象となる「不人気プログラム」が存在するわけではないのですが、実施方法によって受講生の満足度を下げてしまったり、ストレスの要因となる場合があります。
1.研修の難易度が難しすぎること
1回の研修で、ビジネスマナーもコミュニケーションもマインドセットも、一度にたくさん詰め込みすぎると、受講生が消化不良を起こし、満足度の低下につながります。スケジュールは余裕を持って設計し、また新入社員に考える時間を与えることが重要です。
2.講師の指導が厳しすぎること
あえて厳しくすることで気を引き締めてもらおうという目的がある場合もありますが、意図が伝わらないまま厳しく接すると、単なるストレスとなり意欲低下につながります。
「なぜ厳しくするのか」という目的を共有し、それを理解してもらった上で研修を進めることが重要です。
・参照元
研修の効果アップ!記憶の定着に必要なこと
新入社員研修は、プログラムにこだわることも重要ですが、例えどんなに良いプログラムでも、学んだことを忘れてしまえば意味がありません。習得した知識を忘れないよう定着させて、それを実際の業務に活かせるようにすることが大切です。
「エビングハウスの忘却曲線」によれば、人は復習しなければ時間の経過とともに急速に忘れてしまうものの、反復することで記憶は定着し、また再度学習する際にかかる労力も少なることがわかっています。
そのため、新入社員研修にとどまらず、内定者の段階から基礎を学び、入社後に復習する仕組みを設けるのが効果的です。内定者研修は、学校生活を過ごしながら受験をしてもらうので、新入社員研修の半分程度の内容で十分です。重要なポイントを絞り込んで伝えるだけでも、その後の定着度合いに差が出ます。
弊社でも内定者フォロー向け研修を提供しておりますので、ぜひご活用ください。
まとめ
ここまで新入社員研修についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。新入社員研修は「何を教えるか」だけでなく「どう実施するか」「どう定着させるか」が成果を分けます。
今回ご紹介したプログラムを参考に、受講生の不安を理解して無理なく学べる環境を設計していただき、今後プログラムを企画・検討される際の一助となれば幸いです。
弊社では上記の内容を踏まえた新入社員研修をご用意しております。
詳細や事例については、ぜひお気軽にお問い合わせください。