
ビジネスマナー研修って何をする?人事担当者が知っておくべき研修内容とポイント
「ビジネスマナー研修では何をするのか?」「新入社員研修の中で、どのようなカリキュラムを組めばよいのか?」
人事担当者が新人研修を企画するとき、必ず直面するのがこの疑問です。社会人として当たり前に思えることでも、学生時代に体系的に学ぶ機会は少なく、基本的なマナーを学ばずに現場に出てしまうと、信頼を損なう可能性もあります。
本記事では、新入社員向けのビジネスマナー研修で押さえるべき内容や、具体的なプログラム例、外部研修を選ぶときのチェックポイントを解説します。研修カリキュラムを検討中の人事・研修担当者の方にとって、自社での研修設計や外部研修の選定に役立つ情報をまとめました。
目次[非表示]
- 1.ビジネスマナー研修で押さえるべき基本項目
- 1.1.挨拶・身だしなみ・言葉遣い
- 1.2.名刺交換・訪問マナー
- 1.3.電話対応・メールマナー
- 1.4.会議・報連相の基本
- 2.研修で行う具体的なプログラム例
- 2.1.座学で基礎知識を学ぶ
- 2.2.ロールプレイ・ケーススタディ
- 2.3.グループワーク
- 2.4.振り返り・フィードバック
- 3.外部研修を選ぶときのチェックポイント
- 4.自社で補足した方がよい研修テーマ
- 5.まとめ
ビジネスマナー研修で押さえるべき基本項目
新入社員に必要なビジネスマナーの基礎は、以下の4つに分けられます。これは新入社員研修のカリキュラムに必ず盛り込むべき要素です。
挨拶・身だしなみ・言葉遣い
社会人の第一印象を決める最も基本的なスキルです。清潔感のある身だしなみ、適切な挨拶、正しい敬語の使い分けは、どの業種でも共通して必要になります。たとえば「了解しました」と「承知しました」の違いを理解して使い分けられるかどうかは、信頼関係に直結します。
名刺交換・訪問マナー
営業職に限らず、どの新入社員にも必須のマナーです。名刺交換の順序や立ち位置、訪問時の入退室マナー(ノック、入室、座席のルール)を研修プログラムの中で実践的に学ばせることが効果的です。
電話対応・メールマナー
電話対応では「会社名→自分の名前→要件」の流れや、取り次ぎの際の正しいフレーズを習得します。メールマナーでは件名の付け方、署名の入れ方、CC/BCCの使い方を徹底し、誤解やトラブルを防ぎます。
会議・報連相の基本
新入社員にとって難しいのが、会議での発言方法や報告・連絡・相談(報連相)の使い分けです。研修ではケーススタディを用いて「どのタイミングで報告すべきか」「どの程度詳しく伝えるか」を学ばせることが重要です。
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研修で行う具体的なプログラム例
「ビジネスマナー研修って具体的に何をするの?」という問いに答えるには、研修のプログラムを明確に示すのが一番です。効果的な新入社員研修は、座学+演習を組み合わせたカリキュラム設計が基本です。
座学で基礎知識を学ぶ
挨拶や名刺交換の意味、ビジネスマナーの背景を理解する時間です。単に「こうしなさい」と教えるのではなく「なぜそのマナーが必要なのか」を説明すると、納得感を持って実践できます。
ロールプレイ・ケーススタディ
電話応対や来客対応などをシナリオ形式で実践。ケーススタディでは「クレーム対応をどうするか」などリアルな場面を想定することで、応用力を養います。
グループワーク
新入社員同士で課題を解決するワークを行うと、自然にコミュニケーション力やチームワークが身につきます。「短時間で結論を出す」訓練は、会議や日常業務でも役立ちます。
振り返り・フィードバック
学んだ内容を定着させるためには、フィードバックが不可欠です。講師や上司から具体的に改善点を指摘してもらうことで、次に生かせる学びになります。
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▼効果的に実施をしているおススメの研修
外部研修を選ぶときのチェックポイント
新入社員研修の一部を外部に委託する場合、以下の観点で研修会社を選ぶことが重要です。
- プログラム内容が自社課題に合っているか
- 演習やロールプレイが含まれているか
- 受講後のフォローや定着支援があるか
これらをチェックすることで、研修の効果が現場に持ち帰られ、定着度が大きく変わります。
自社で補足した方がよい研修テーマ
外部のビジネスマナー研修では学べない部分もあるため、社内研修で補うことが大切です。
- 社内ルールや文化に沿った応用マナー(社内稟議の流れ、独自の文書作法など)
- 実務で使用するツールやシステム操作(グループウェアや社内システムの使い方)
- 社内ケースに合わせた報連相やチームワーク
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まとめ
「ビジネスマナー研修って何をするのか?」という問いに対する答えは、基礎の理解+演習・フィードバックです。人事担当者は、自社の課題に合わせて社内研修と外部研修を組み合わせることで、最適な研修カリキュラムを設計できます。新入社員が基本をしっかり身につけ、自信を持って業務に取り組めるようになることは、早期戦力化や定着率向上にも直結します。
ビジネスマナー研修を単なる形式的なプログラムにせず、「学びを現場で活かせる研修」として設計することが、人事担当者の大きな役割です。研修の設計や実施レベルの設定にお悩みの際はぜひ採用総研にご相談ください!
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