
【福祉業界】保護者様への手紙と動画が決め手。内定辞退を防ぐ「親へのプレゼン」戦略
この記事を読んでほしい方
社会福祉法人・医療法人などで新卒採用を担当されており、内定後の辞退(親ブロック)に悩んでいる方
学生だけでなく、そのご家族とも良好な関係を築き、応援される採用を目指したい方
保護者向け説明会や動画など、新しい「オヤカク」の手法を知りたい方
所要時間:約6分
日々の採用活動、そして施設運営、本当にお疲れ様です。
ご利用者様の生活を支えながら、法人の未来を担う新しい仲間を探すことの大変さは、言葉では言い尽くせないものだと思います。いつも本当にありがとうございます。
さて、採用活動の終盤で、非常に悔しい思いをされたことはありませんか?
学生本人は「ここで頑張りたい!」と目を輝かせていたのに、後日「親に反対されたので、辞退させてください」という連絡が来るケースです。
大切なお子様が社会に出るにあたり、親御様が心配されるのは当然のことです。特に身体的な負担や将来性を案じる声は、愛情ゆえのものです。
しかし、その不安の多くは、現代の福祉現場の進化(ICT化や処遇改善)が伝わっていないことによる「誤解」でもあります。
今回は、この誤解を解き、親御様に「この法人なら安心して預けられる」と思っていただくための、『保護者向け』コミュニケーション術(親へのプレゼン)について解説します。
目次[非表示]
1. 【現状認識】なぜ親御様は心配するのか?「愛情」と「情報のギャップ」
まず、親御様が反対される理由を紐解いてみましょう。
決して福祉の仕事を否定しているわけではありません。「我が子には、心身ともに健康で、安定した生活を送ってほしい」という親心が根底にあります。
親御様の持つイメージ(過去):
「腰を痛める重労働」「休みが取れない」「給与が上がりにくい」実際の現場(現在):
「福祉用具やICT活用による負担軽減」「処遇改善による給与アップ」「明確なキャリアパス」
この「情報のギャップ」を埋めないまま内定を出してしまうと、親御様は過去のイメージで心配し、反対してしまいます。
採用担当者の役割は、学生本人だけでなく、その背後にいる親御様の「情報のアップデート」を行うことでもあります。
2. 【戦略】説得ではなく「プレゼンテーション」。未来を約束する
親御様へのアプローチは、「説得(反対を押し切る)」ではなく、「プレゼンテーション(安心材料の提供)」であるべきです。
法人が伝えるべきメッセージはただ一つ。
「私たちも、親御様と同じくらい、お子様の将来と幸せを真剣に考えています」という覚悟です。
単なる労働力としてではなく、「専門職として大切に育て、守っていく」という姿勢を、具体的な根拠とともに提示する必要があります。
▼ 親御様が知りたい「3つの安心」
安全の確保: ノーリフティングケア(持ち上げない介護)の導入など、身体を守る取り組み。
生活の安定: 具体的な給与モデル、賞与実績、産休・育休の取得率など、長く働ける制度。
成長の道筋: 資格取得支援や、リーダー・管理職へのキャリアステップ。
3. 【実践①】「手紙」と「資料」で想いを届ける
最も効果的で、温かみが伝わるのは、内定承諾書の送付時などに「親御様宛の手紙と資料」を同封することです。
理事長(施設長)からの手紙:
「拝啓 〇〇様の保護者様」から始まり、お子様の内定を祝福する言葉と、「責任を持って、立派な社会人に育て上げます」という約束を記します。保護者向けパンフレット:
離職率の低さや教育体制など、親御様が知りたい「数字」と「事実」をまとめた専用資料を渡します。
4. 【実践②】「動画」と「説明会」で現場を見せる
手紙や資料に加え、最近増えているのが「動画」や「説明会」による視覚的なアプローチです。
① 仕事紹介動画(QRコードで共有)
手紙にQRコードを載せ、3分程度の動画を見てもらいます。
内容: 職員が笑顔で働いている様子、ICT機器を使ってスマートに記録している様子、清潔な休憩室など。
効果: 「百聞は一見に如かず」。スマホで現場の明るい雰囲気を見るだけで、親御様の不安の大部分は解消されます。
② 保護者向け説明会(オンライン/対面)
内定者向けのイベントに、保護者様も招待します。
内容: 経営方針の説明、現場見学、質疑応答。
効果: 「何か隠していないか?」という不安に対し、「親御様にも包み隠さず見せます」という法人の自信と誠実さが伝わり、信頼が一気に高まります。
5. 【外部連携】クオリティの高い「安心材料」を作る
「親御様向けの手紙なんて書いたことがない」「動画や説明会の準備をする時間がない」という場合は、外部の専門リソースを活用しましょう。
保護者向けツールの制作:
親御様の心理に響くデザインと文章で、パンフレットや手紙、紹介動画を作成します。プロが作るクオリティの高い資料は、それだけで法人の信頼性を高めます。内定者フォローの仕組み化:
内定後から入社までの間に、どのようなタイミングで親御様へのアプローチを行うか、オヤカクのフロー全体を設計します。
プロの力を借りて「見せ方」と「伝え方」を洗練させることで、法人の誠実さはより正確に伝わります。
まとめ:親御様を「最強の応援団」にするために
親御様の反対は、お子様への愛情の裏返しです。それに答えるのは、説得ではありません。
「大切にします」という覚悟を、手紙や動画、そして対話の場で証明することです。
手紙と資料で、責任と覚悟を伝える。
動画や説明会で、現場のリアルな安心感を届ける。
透明性のある情報公開で、古いイメージを払拭する。
このプロセスを経て入社した学生は、親御様という「最強の応援団」に支えられ、貴法人で長く活躍する人財となるはずです。
「保護者向けの手紙の文面や、動画の構成を相談したい」
「保護者説明会の企画・運営をサポートしてほしい」
「親御様も安心するような、採用ブランディングを見直したい」
そのようにお考えの採用担当者様、施設長様は、ぜひ一度私たちにご相談ください。
学生だけでなく、そのご家族とも信頼で結ばれる採用活動を、全力でサポートさせていただきます。
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