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「失敗しない会社説明会」──学生の心をつかむ“5つの設計ポイント”

採用市場が激化する今、会社説明会の質が内定承諾率を左右する時代です。
特に初回接触の説明会は、学生が「この会社を志望するかどうか」を大きく判断する重要な場になっています。

しかし、年間で数百社が似たような説明会を実施しているため、
差別化されていない説明会は、学生の記憶に残りません。

そこで本コラムでは、セミナー内容をもとに、
“何年経っても使える” 説明会成功の本質をまとめてお伝えします。


目次[非表示]

  1. 1.1. なぜ今「説明会の質」が内定率を左右するのか
  2. 2.2. 【失敗しない】説明会に欠かせない5つのポイント
    1. 2.1.① “学生の課題” から始める
    2. 2.2.② 説明会の目的を学生目線にそろえる
    3. 2.3.③ “働く具体的なイメージ” を与える
    4. 2.4.④ 競合との差別化ポイントを言語化する
    5. 2.5.⑤ 説明会後のフォローを“当日中”に
  3. 3.3. よくある“説明会の失敗パターン”
    1. 3.1.● 情報量が多すぎて「結局何が言いたいの?」となる
    2. 3.2.● 抽象的で“どの会社でも言えそうな話”になる
    3. 3.3.● 働く人のリアルが見えず、学生が判断できない
  4. 4.4. 説明会を改善すると応募者はどう変わる?
  5. 5.5. まとめ:説明会は“選考のスタート”ではない

1. なぜ今「説明会の質」が内定率を左右するのか

近年の学生は、例年よりも 早く、深く企業研究を進める傾向があります。
就活サイト・SNS・YouTube・口コミなど情報が溢れているため、
説明会のタイミングで学生はすでに企業イメージを持っています。

そこで企業側が問われるのは、

「学生がすでに持っているイメージを超えられるか」

という一点です。

また、説明会後の面談・選考までに期間が空くと、
学生は他社に魅力を感じてしまい、志望度が落ちることも少なくありません。
だからこそ、初回接触でどれだけ惹きつけられるかが勝負なのです。


2. 【失敗しない】説明会に欠かせない5つのポイント

「成功する説明会」に共通する要素を5つに絞ると、次のとおりです。


① “学生の課題” から始める

企業説明の前に、まずは学生が抱える不安・疑問を提示します。
・“業界ごとに違う働き方”の不安
・ミスマッチを避けたいという本音
・会社選びの基準が分からない
など、学生の心理に寄り添った導入は強い共感を生みます。


② 説明会の目的を学生目線にそろえる

企業側の目的が「応募者を増やす」「志望度を上げる」になりがちですが、
学生の目的は 「自分に合う会社か知りたい」 です。

両者の目的のズレを埋める構成が必要です。


③ “働く具体的なイメージ” を与える

学生が最も知りたいのは
「1年目のリアル」「実際どんな人が働いているか」

・若手社員の登場
・1日のスケジュール
・担当業務のストーリー
など、抽象的な説明よりも“生の情報”が刺さります。


④ 競合との差別化ポイントを言語化する

大半の説明会は、他社と同じ内容に見えてしまいます。
例:
・理念
・福利厚生
・事業説明
・キャリアステップ

だからこそ 「あえてこの会社を選ぶ理由」 を必ず1つ置くことが重要。
独自の技術、研修制度、文化など“本当にユニークな点”に絞ることで印象が残ります。


⑤ 説明会後のフォローを“当日中”に

説明会は“惹きつけのピーク”。
当日中のフォローで熱量を維持しないと、他社に流れてしまいます。

メール・サンクスページ・追加資料の送付など、
熱量が下がる前の即時フォローを徹底しましょう。

【参考コラム】


3. よくある“説明会の失敗パターン”

セミナー内容を整理すると、失敗例は次の3つに集約されます。


● 情報量が多すぎて「結局何が言いたいの?」となる

スライドに情報を詰め込みすぎる企業はとても多いです。


● 抽象的で“どの会社でも言えそうな話”になる

理念・方針・想いの説明ばかりでは差別化できません。


● 働く人のリアルが見えず、学生が判断できない

学生の不安を解消できない説明会は、印象が弱くなります。


4. 説明会を改善すると応募者はどう変わる?

説明会の改善によって企業が得られる効果は以下の通りです。

・志望度の向上
・説明会後の離脱率の減少
・面接時のミスマッチ減少
・内定承諾率の向上
・選考途中の辞退率低下

つまり説明会は、
“母集団形成 → 選考 → 内定承諾” のすべてに影響する最重要フェーズです。


5. まとめ:説明会は“選考のスタート”ではない

説明会は学生の心理を動かし、
「この会社で働きたい」と思わせるための 最初の勝負所 です。

惹きつけの工夫を入れた説明会は、
学生の意思決定スピードも、企業への信頼感も劇的に変わります。

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営業企画部 松浦
営業企画部 松浦
2023年入社。 クライアントの採用地域は都市部から地方と幅広く、 採用地域も北海道から沖縄まで全国を支援しており、 企業規模/採用地域を問わず、新卒採用のサポートを実施。 物流業や販売職など、難しい文系職の採用や 大学時代の国立大ラグビー部に所属していた経験から、体育会学生の採用手法にも精通。 また、人気業界特有の課題である男性採用や業務効率化も多数の支援実績あり。 地域限定イベントや原稿の表現など、細かいフォローを元に、有効な採用ターゲットへのアプローチを強みとしている。 また、内定者/新入社員研修の講師も若手のうちから兼任し、教育面にも従事。 採用から定着/戦力化までトータルの提案も武器の一つ。 採用/教育担当者様の意向に寄り添った提案を心がけている。

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