
【中途採用】面接ドタキャンをゼロへ!歩留まり1.5倍を実現するRPO×CX戦略
【目安読了時間:約5分】
毎日、応募者対応や社内調整、面接官へのフィードバック回収などに奔走されている、
中途採用担当者の皆様、本当にお疲れ様です。
「最終面接まで進み、現場も『絶対に欲しい!』と言っていたのに、他社に行かれてしまった……」
「面接の無断キャンセル(ドタキャン)が続いて、現場の士気が下がっている……」
こんな経験をして、ガックリと肩を落としたことはありませんか?
条件面では負けていなかったはずなのに、なぜ選ばれなかったのか。
その原因の多くは、実は「応募者体験(CX)」の質にあります。
今回は、選考の歩留まり(辞退率)を改善し、内定承諾などの成果を1.5倍に引き上げるための、一歩進んだRPO(採用代行)活用術について深掘りしてお話しします。
はじめに:この記事はこんな方におすすめです
書類選考は通過するのに、一次面接への移行率が低い(ドタキャンが多い)とお悩みの人事担当者様
内定を出しても、他社と比較されてしまい承諾率が上がらない企業様
応募者への連絡を丁寧にしたいが、日々の業務に忙殺されて「事務連絡」になってしまっている方
現場(面接官)の対応にバラつきがあり、それが原因で辞退されている気がする方
目次[非表示]
1. 「応募は来るのに決まらない」本当の原因は?
売り手市場の今、優秀な人材は「複数の企業から選ばれる」状態にあります。
彼らにとって選考プロセスは、単なるスキルのテストの場ではありません。「この会社は自分を大切にしてくれるか?」「入社後も誠実に向き合ってくれるか?」を見極める「品定めの場」でもあるのです。
これを「応募者体験(CX:Candidate Experience)」と呼びます。
「隠れ不満」が辞退を招く
応募者は、面と向かって「対応が悪いので辞退します」とは言いません。「他社との兼ね合いで」と濁します。しかし、裏側にはこんな不満が溜まっていることが多いのです。
レスポンスの遅さ: 日程調整に3日以上かかる、メール文面がコピペの定型文。
準備不足: 面接官が履歴書をその場で初めて読んでいる。
不透明さ: 次の選考フローが不明確、合否連絡がいつ来るかわからない。
これらは全て「企業側の都合」です。CX(応募者体験)が低いと、どんなに条件が良くても「人を大切にしない会社」と判断され、歩留まりは悪化します。
2. 【序盤】「とりあえず面接」は卒業。事前の「期待値コントロール」
選考の入り口で最も大切なのは、「選考への心理的なハードルを下げること」と「会う前の期待値を上げること」です。
RPOを活用することで、ただ日程を決めるだけの事務作業を、「動機づけの機会」に変えることができます。
「会うのが楽しみになる」仕掛け作り
RPOは、応募者との最初の接点において、以下のようなきめ細やかな対応を行います。
「カジュアル面談」への誘導率UP:
いきなり志望動機を問う面接は、転職潜在層には重荷です。RPOが間に入り、「まずは現場の社員と情報交換しませんか?」と評価を含まない面談をセットします。これにより、応募者はリラックスして参加でき、初期の離脱を防げます。面談前の「手土産」情報:
面談日が決まったら、RPOから「当日お話しする社員のプロフィール(人柄や経歴)」や「参考になるブログ記事」などを送付します。
「どんな人と話すかわからない不安」を「この人と話してみたいという期待」に変えるだけで、ドタキャン率は劇的に下がります。
3. 【中盤】面接という「ブラックボックス」に光を当てる
面接が終わった後、「結果のご連絡までお待ちください」とだけ伝え、放置していませんか?
実は、面接直後こそが、応募者の心が最も揺れ動くタイミングです。ここでのフォローが、最終的な承諾率を左右します。
「第三者」だからこそ引き出せる本音
面接官(現場社員)には、「御社が第一志望です」と言うのが礼儀。しかし、本音は違います。RPOは「人事」と「応募者」の間に立つエージェントのような立ち位置で、本音をヒアリングします。
RPOによる「温度感」の確認:
「今日の面接、正直いかがでしたか?」「聞き足りなかったことはありませんか?」と第三者として問いかけます。
もし「面接官の話が難しかった」などの懸念があれば、すぐに人事に共有し、次のステップで解消する策を打てます。
現場社員を「採用のプロ」に見せるサポート
現場社員は多忙で、面接準備がおろそかになりがちです。RPOは黒子として現場を支えます。
質問集と評価シートの事前共有:
「この応募者はここを重視しているので、この話をしてください」とRPOが現場へインプットします。これにより、応募者は「自分のことを理解してくれている」と感じ、体験価値(CX)が跳ね上がります。
4. 【終盤】内定はゴールではない。「入社日」までの空白を埋める
「内定承諾書をもらった! これで採用活動終了!」
……と安心するのは危険です。実は、内定承諾後から入社日までが、「内定ブルー(入社への不安)」が最も起きやすく、現職からの引き留めにあって翻意されるリスクが高い時期です。
事務手続きだけで終わらせない「プレ・オンボーディング」
RPOを活用し、事務的なやり取りだけでなく、「入社が待ち遠しくなるコミュニケーション」を継続します。
条件通知ではなく「オファー面談」:
書面だけで条件を通知するのではなく、RPOが日程調整を行い、改めて「なぜあなたが必要なのか」「どんなキャリアが描けるか」を口説く場(オファー面談)を設定します。歓迎ムードの演出:
配属予定チームからのウェルカムメッセージや、社内報の送付、入社当日のランチ手配など、RPOが事務局となって「歓迎されている空気」を作ります。
忙しい人事担当者様だけでは手が回らない、こうした「感情へのアプローチ」をRPOが代行することで、強固な信頼関係を入社前に築くことができます。
5. 人事・現場・RPOが連携して「選ばれる企業」になる
ここまでお読みいただいてお分かりのように、応募者体験(CX)の向上は、人事担当者様ひとりの努力では限界があります。
「現場の協力」と「RPOの実働部隊」を掛け合わせることで、初めて成果が出ます。
最高の採用チームの役割分担
現場(募集部署):
目の前の応募者に誠実に向き合い、仕事の魅力を熱く語る。(=コンテンツ)RPO(当社):
迅速なレスポンス、丁寧な日程調整、応募者の不安解消、現場への準備支援。(=デリバリー)人事(担当者様):
全体の戦略を描き、現場とRPOを繋ぎ、最終的な意思決定を行う。(=マネジメント)
この3者が綺麗に噛み合ったとき、選考プロセス全体が「極上のおもてなし」に変わり、競合他社に負けない採用力が生まれます。
【あわせて読みたい】
◆【そのまま使える例文付】上司が即決する!中途採用アウトソーシング(RPO)導入稟議書の書き方と説得のロジック
まとめ:その辞退は、仕組みで防げます
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
採用において「スピード」はもちろん重要ですが、それ以上に「丁寧さ(体験の質)」が問われる時代になりました。
「採用数」という数字を追うだけでなく、「プロセス」を見直すことが、結果として採用コストの削減と、入社後の定着率向上に繋がります。
「せっかく出会えた応募者を、もう逃したくない」
「忙しくても、応募者一人ひとりに丁寧に向き合いたい」
そうお考えの中途採用担当者様。
まずは私たちに、貴社の「応募者体験」を向上させるための仕組み作りをお手伝いさせてください。貴社の課題やリソース状況に合わせた、最適な運用プランをご提案いたします。
【採用総研のお問い合わせ】
【採用総研のRPO(アウトソーシング)はこちら】









