
入社3ヶ月で辞めたあの人。失ったのは「給料」だけではありません
導入:その「退職届」は、いくらの損失かご存知でしょうか?
「一身上の都合により、退職させていただきます」
期待して採用した社員から、入社わずか3ヶ月で突きつけられる退職届。
「せっかく仕事を教え始めたところだったのに…」という無力感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
しかし、私たちは今回、あえて「感情」ではなく「数字」の話をさせていただきます。
その1枚の退職届によって、貴社が失ったキャッシュは、彼に支払った3ヶ月分の給料だけではありません。実は、その数倍もの「見えない損失」が計上されているのです。
まずは、ご多忙な経営者様のために、この記事の本質を整理いたしました。
【この記事の結論(30秒でわかる要約)】
- 損失の正体: 早期離職のコストは、支払った給与の約3倍と言われます。採用費、教育コスト、PC等の設備費など「埋没費用(サンクコスト)」が莫大だからです。
- 最大の被害: お金以上に痛いのは、教育を担当した現場社員の「徒労感」と「モチベーションの低下」という組織ダメージです。
- 原因: 多くの早期離職は、能力不足ではなく「入社前の期待」と「入社後の現実」のギャップ(リアリティ・ショック)から生じます。
- 解決策: 「良いこと」ばかりを伝えず、大変さも含めたリアルな情報を事前に開示し、納得して入社してもらう「ミスマッチのない採用」へ転換することです。
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なぜ、3ヶ月で辞められると「給料の3倍」損をするのか?
結論:採用と教育にかけた「先行投資」が、回収できずにすべて「負債」になるからです。
ビジネスにおいて、人は「投資」対象です。入社直後はまだ利益を生みませんから、会社が持ち出しで投資を行います。その回収が始まる前に抜けられるということは、投資がすべて焦げ付くことを意味します。
具体的には、以下のコストが水泡に帰します。
- 採用コスト(キャッシュアウト)
求人広告費や人材紹介手数料。もしエージェント経由(年収の35%)であれば、数百万円が一瞬で消えます。 - 教育コスト(エース社員の時間)
新人に仕事を教えていたのは誰でしょうか? おそらく、御社で最も稼ぐエース級の社員や、経営者様ご自身のはずです。彼らが本業に使えたはずの貴重な数十時間が、成果を生まない時間に変わってしまいました。 - 設備・管理コスト
PC、デスク、社会保険の手続き、名刺作成。これらにも確実にお金と手間がかかっています。
これらを合算すると、たとえ給料が月30万円(3ヶ月で90万円)だったとしても、実質的な損失は300万円〜500万円に上るケースも珍しくありません。
お金以上に深刻な「組織への後遺症」とは?
結論:現場社員に「どうせ教えても辞めるんでしょ」という諦めムードが蔓延することです。
経営者様にとって採用は「投資」ですが、現場を預かる社員の方々にとって、準備不足のまま採用活動に参加することは「業務時間の圧迫」になりかねません。
「忙しい中、面接をしてくれ」と頼むだけでは、現場は疲弊します。
また、採用基準が曖昧なままでは、現場は「どんな人を採れば社長が納得するのか?」と迷いながら面接することになります。
これでは、いつまで経っても採用ノウハウが組織に蓄積(資産化)されません。結果、社長が最後まで面接の前線に立ち続け、現場とのすり合わせに奔走するという状況が続いてしまうのです。
本来あるべき姿は、「採用活動が、現場にとってもメリット(資産)になる状態」です。
「この活動を頑張れば、最高の仲間が増えて、自分たちの仕事がもっと楽しくなる」
そう現場の方々が実感できる環境(仕組み)を整えることこそが、経営者が取り組むべき本質的な課題です。
どうすれば、この「二重の損失」を食い止められるのか?
結論:入社後の「こんなはずじゃなかった」をなくすため、採用段階で「悪い情報」も開示することです。
早期離職の最大の原因は、人間関係や能力不足よりも、「入社前のイメージと、現実のギャップ」にあります。
「アットホームで楽しい会社です」と聞いて入社したのに、実際は「ピリピリして忙しい職場」だったら、誰でも逃げ出したくなります。
これを防ぐには、採用プロセスでRJP(Realistic Job Preview:現実的な仕事情報の事前開示)を行うことが有効です。
- 「うちは残業も多いし、泥臭い仕事もたくさんある」
- 「教えてもらえると思わず、自分で盗むくらいの気概が必要だ」
このように、あえて厳しい現実(リアル)を伝え、それでも「やりたいです」と言える人材だけをバスに乗せる。
「入社のハードル」を正しく設定することこそが、定着率を高め、無駄なコストを削減する唯一の道です。
採用における「損失の連鎖」を断ち切りたい経営者様へ
早期離職は、防げる事故です。
「最近の若者は根性がない」と嘆く前に、貴社の採用プロセスが「入社させること」だけをゴールにしていないか、今一度点検してみてください。
「実際、ウチの会社でどれくらいの損失が出ているのか?」
「採用費と定着率のバランスは適正なのか?」
そのようにお考えの経営者様のために、私たちは現状の採用コスト構造と、見えない損失を可視化するレポートをご用意しました。
◎無料診断レポート
『採用コスト「投資対効果」適正化レポート』
(現状診断・早期離職による損失算出・定着率改善の処方箋)
まずは、現状の「痛み」を数字で直視することから始めませんか?
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また、診断結果を踏まえ、離職を生まないための「定着する採用戦略」を具体的に設計したい経営者様には、個別のご相談窓口もご用意しております。
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採用は「頭数」ではなく「定着」して初めて成功と言えます。二重のコストを削減し、社員が長く活躍できる組織作りを、私たちがサポートいたします。









