
ATSのテンプレート移管はどう進める?代用語・合否通知・学生案内の確認手順
「旧ATSのメールテンプレートはそのまま新ATSに移せる?」「氏名や日時を差し込む代用語は変更が必要?」「学生にはどう再登録をお願いすればよい?」。ATS(採用管理システム)の乗り換えでは、データだけでなく、学生・求職者に届く案内の品質を引き継ぐ必要があります。
株式会社採用総研の実務では、代用語の変換ミスや、採用・選考フローを変更した際のテンプレート書き換え漏れに注意しています。移管対象の事前リスト化、別担当者によるダブルチェック、テスト送信、スマートフォンでの表示確認を大切にしています。
この記事の結論: テンプレートは全件コピーせず、新しい採用フローに合わせて「継続・修正・廃止・新規」に分類します。代用語と配信条件を検証し、学生には再登録のメリット・所要時間・完了画面まで示しましょう。
旧ATSのテンプレートはすべて新ATSへ移管するべき?
いいえ。旧ATSのテンプレートをすべてコピーするのではなく、新しい採用フローに必要なものを選別します。 内容と配信条件を確認し、「継続・修正・廃止・新規作成」の4つに分けることが第一歩です。
採用フローが変わるとテンプレートも変わる?
はい。イベントや選考工程の追加・変更により、従来の文面と配信タイミングが合わなくなることがあります。 採用総研の支援現場でも、インターンシップや仕事体験の充実、先輩社員との座談会、繰り返しのフォロー面談などによってフローの再整理が生じます。
例えば次の想定例を見てください。
従来の工程 | 変更後の工程 |
|---|---|
エントリー → 会社説明会 → ES提出 → 一次面接 | エントリー → 仕事体験 → 先輩社員座談会 → ES提出 → 一次面接 |
従来の「説明会参加後のES提出案内」をそのまま使うと、新設した仕事体験や座談会と案内内容が合わない可能性があります。旧ATSを再現する前に、現在の採用フローを新ATSでも採用するかを決めましょう。
移管対象はどのように分類する?
継続・修正・廃止・新規の4区分で台帳にまとめると、移管漏れと不要な登録を減らせます。
分類 | 判断の目安 | 対応 |
|---|---|---|
継続 | 新フローでも同じ目的で使用 | 文面・条件を確認して移管 |
修正 | 目的は同じでも工程や内容が異なる | 文面、URL、配信条件を修正 |
廃止 | 新フローでは不要 | 移管しない |
新規 | 新設したイベントや工程で必要 | 新規作成・確認 |
テンプレート名、採用区分、工程、判定、修正内容、担当者まで記録すると運用開始後にも参照できます。
ATSのテンプレート移管はどのような手順で進める?
移管するテンプレートをリスト化し、登録・代用語変換・配信設定の後にダブルチェックとテストを行います。 採用総研でも実務担当者と別担当者で確認を分けています。
移管作業の基本ステップは?
「対象を決める → 登録する → 条件を設定する → 別担当者が確認する → テストする」の順序が基本です。
ステップ | 作業 | 完了条件の例 |
|---|---|---|
1 | 旧ATSのテンプレートを一覧化 | 名称・使用工程・送信条件が分かる |
2 | 継続・修正・廃止・新規を判定 | 移管対象が明確 |
3 | 件名・本文・署名・URLを移す | 必要な文面を登録 |
4 | 代用語・配信条件を設定 | 新ATSの参照情報と条件を確認 |
5 | 実務担当者と別担当者で照合 | 修正漏れ・対象漏れを確認 |
6 | 管理された宛先でテスト受信 | 表示・リンク・差し込みを確認 |
7 | 重要な案内を承認して本番化 | 確認者・承認者が明確 |
テンプレートを登録しただけでは「移管完了」と判断できません。実際に適切な相手へ届く状態を確認する必要があります。
手入力とCSVの一括取り込みでは確認が違う?
どちらの方法でも移管後のテストが必要です。 CSVなどの一括取り込みに対応しているかどうかはATS・契約機能によって異なります。
手入力ではコピー漏れや入力ミス、一括取り込みでは列の対応違いや取り込み後の表示に注意します。差出人、返信先、署名、旧URL、添付ファイル、配信条件も確認しましょう。
ダブルチェックでは誰が何を見る?
登録作業者と確認者を分け、重要な合否関連の文面は企業の承認手順も設けましょう。
役割 | 主な確認内容 |
|---|---|
移管担当者 | 文面登録、代用語変換、配信設定 |
別の確認担当者 | 旧文面と新フローの照合、テスト結果 |
採用責任者・承認者 | 重要な案内の内容、配信対象、最終承認 |
※企業や契約に応じた役割分担の一例です。
ATSの代用語変換ミスを防ぐにはどうすればよい?
旧ATSと新ATSの代用語を対応表に整理し、表記だけでなく参照する情報まで確認します。 代用語とは、氏名・日時・予約URLなどをテンプレートに自動差し込みする項目です。
代用語では何が問題になりやすい?
採用総研が特に注意しているのは、旧ATSの代用語が残ることや、意味の違う項目へ置き換えてしまうことです。 例えば「予約日時」が説明会を指すのか、面接を指すのかを確認する必要があります。
そのまま送信すると、学生に意図しない文字列や誤った日時が表示されるおそれがあります。見た目が似ていてもデータの参照元が同じとは限りません。
代用語対応表には何を記録する?
差し込む内容・旧表記・新表記・参照データ・空欄時の扱いまで整理します。
差し込む内容 | 旧ATS | 新ATS | 確認する情報 |
|---|---|---|---|
氏名 | 個別確認 | 個別確認 | 登録氏名 |
イベント・面接日時 | 個別確認 | 個別確認 | 予約の種類と日時 |
会場・参加方法 | 個別確認 | 個別確認 | 会場またはオンライン参加URL |
マイページURL | 個別確認 | 個別確認 | 正しいログイン先 |
選考結果・次工程 | 個別確認 | 個別確認 | 承認済みの結果と条件 |
※表中は確認項目の例です。特定のATSの代用語記法を示すものではありません。
旧文面の代用語を抽出 → 新ATSでの意味と参照先を確認 → 対応表に沿って変更 → 旧表記とURLの残存を検索 → テストデータで結果確認、という順に進めます。
合否通知や自動配信の誤送信を防ぐには?
文面だけでなく、送信対象・除外対象・配信条件・承認状況をセットで確認します。 代用語が正しくても、送る相手やタイミングを間違えると重大な問題につながります。
合否関連のテンプレートでは何を確認する?
合否と文面、次の工程、送信相手、承認の状態が一致していることを確認します。
確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
文面 | 合否区分・次工程が一致する |
宛先 | 対象者・除外対象者が適切 |
差し込み | 氏名・日程・URLが正しい |
自動配信 | 承認前に通知されない |
例外 | 辞退・日程変更後に不要な通知が出ない |
テスト | 一般の学生でなく管理された宛先で確認 |
承認 | 作業者とは別の確認者がいる |
新フローの条件に合わせ、自動配信ルール自体の修正が必要になることもあります。テスト用の環境・対象者・通知設定を決めたうえで確認しましょう。
スマートフォンでの表示はどう確認する?
実際にスマートフォンで受信して、件名、改行、重要情報の位置、リンクの押しやすさを確認します。 採用総研でも、学生・求職者がスマートフォンで読むことを想定し、文字量と見え方のバランスを整えています。
次の2つは、実在の製品画面や実際の候補者データを使用しない架空のメール表示モックです。内容が正しいだけでなく、次の操作が分かるかを比較しています。
登録先:[長いURLを本文末尾に記載]
改善点:期限・所要時間・手順・完了条件が本文から分かりにくい
〇〇様
今後のイベント情報をお届けするため、新マイページへご登録ください。
所要時間:[実測後に記載]
登録手順
① 登録ページを開く
② 必要事項を入力する
③ 「登録完了」画面を確認する
完了の目印:[確認済みの画面・メッセージ]
困ったとき:[FAQ・問い合わせ先]
改善点:登録理由、期限、実測した所要時間、完了状態を整理
※両方とも架空の表示例です。製品の実画面や学生の個人情報は使用していません。ボタン風の部分は操作できません。
改善例では、登録期限・必要な操作・完了条件・問い合わせ先を分けて表示しています。実際の所要時間と完了画面は、テストで確かめてから案内してください。
ATS移管時のチェックリストをまとめて使うには?
テンプレート台帳・代用語対応表・移管後の確認表を共通の記録として使用すると、作業者と確認者で認識を合わせやすくなります。 採用総研の無料資料には、これらの実務シートを収録しています。
無料実務ガイド|採用総研
移管時の代用語・合否通知の確認漏れを減らす
「ATS乗り換え・運用改善マニュアル」には、テンプレート台帳/代用語対応表/移管後の確認表/学生向け案内文例を収録しています。
資料のご案内ページへ移動します。
ATS変更時の学生への案内はどう書けばよい?
変更の事実だけでなく、学生にとっての理由、所要時間、手順、登録完了の状態を明示します。 マイページの再登録やLINE再連携は学生にとって追加の手続きです。
学生が再登録するメリットはどう伝える?
新しいマイページで実際に利用できる情報や、今後の採用連絡を受け取る必要性を具体的に伝えます。 例えば、イベント情報、社員との座談会案内、仕事理解を深めるコンテンツなどが実際に増えるなら、その内容を紹介できます。
提供予定がない機能やコンテンツを「メリット」として訴求しないことが重要です。変わることが少ない場合は、連絡システム変更に必要な手続きであることを率直に説明しましょう。
所要時間と登録完了画面はどう伝える?
実際の操作テストに基づく所要時間、必要な操作、完了画面や表示メッセージを示します。 例えば「約3分」と書くなら事前にその時間を確認する必要があります。本人連携が必要なLINEでは、友だち追加と連携完了が別の場合もあるため確認しましょう。
登録完了画面の画像を掲載できるなら、個人情報や製品固有情報が含まれないテスト画面を使い、「この表示で完了」と説明すると迷いを減らせます。
学生向けの再登録メールはどう書く?
読者がそのまま修正しやすい形で、記入が必要な項目を残した文例を紹介します。 以下は一般的な想定文例であり、実際の製品仕様と提供コンテンツを確認してから使用してください。
件名:【株式会社〇〇】採用マイページ変更に伴う再登録のお願い
[氏名]様
こんにちは。株式会社〇〇 採用担当です。
このたび、当社では採用に関するご案内をお届けするマイページを変更いたします。
今後のご案内を受け取っていただくため、下記の手順で再登録をお願いいたします。
【再登録のご案内】
登録URL:[新マイページURL]
登録期限:[確認済みの期限]
所要時間の目安:[実際に確認した時間]
【登録手順】
1.URLにアクセスし、必要事項を入力してください。
2.[必要な場合:LINEの本人連携手順]
3.[実際の完了画面・表示メッセージ]が出れば登録完了です。
※必要に応じ、個人情報を含まない完了画面例を掲載
【現在の予約・選考について】
[予約・選考・提出済み書類の引き継ぎ範囲と必要な操作]
うまく登録できない場合:[FAQ・ヘルプページURL]
お問い合わせ:[連絡先・受付時間]
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 採用担当※角括弧の項目は確認のうえ置き換えてください。実際に提供しないコンテンツや未確認の引き継ぎ内容を約束しないでください。
再登録していない学生にはどう対応する?
配信済みかどうかではなく、実際の登録完了状況を確認してから再案内します。 採用総研が支援した別のATS乗り換え事例では、内定者懇親会で再登録を依頼した後、1~2名の登録漏れが発生しました。メールや電話による個別対応を通じ、最終的に対象者全員の登録を確認しています。
未登録者への連絡手段を残し、登録済みの学生には重複した依頼を送らないようにしましょう。
ATS変更時の学生向けFAQには何を用意する?
以前のIDが使えるか、メールが届かないときの対処、LINE連携、予約済み情報の扱いなど、手続き上の疑問を用意しましょう。
よくある質問 | 公開前に確定すべき回答 |
|---|---|
以前のID・パスワードは使えますか? | 引き継ぎ可否、新規登録・再設定手順 |
登録メールが届きません | アドレス、受信設定、再送方法 |
登録済みと表示されます | ログイン、重複登録時の窓口 |
LINEの友だち追加で完了ですか? | 本人連携まで必要か、確認方法 |
予約や提出済み書類はどうなりますか? | 引き継ぎ範囲と学生側の操作 |
期限までに登録できません | 問い合わせ先・個別対応 |
学生にパスワードなどの認証情報をメールで送らせないよう、問い合わせ案内にも注意が必要です。
移管完了を判断するには何を確認する?
登録件数ではなく、想定した対象へ適切な案内が届き、応募・予約・評価などの実務ができる状態で判断します。
面接官や紹介会社には何を知らせる?
見落としやすい関係者は、面接官と人材紹介会社の担当者です。 面接官にはログイン方法、評価入力方法、提出期限を説明します。中途採用で紹介会社との連携がある場合は、応募情報の提出・確認方法の変更を案内します。
関係者 | 案内・確認事項 |
|---|---|
採用担当者 | 新しいステータス、案内・予約の操作 |
面接官 | アカウント、評価入力、確認期限 |
人材紹介会社 | 推薦・応募情報の連携方法 |
採用責任者 | 合否承認、例外判断、開始承認 |
ATS提供会社 | 機能・権限・障害時の窓口 |
最終テストでは何をチェックする?
別担当者による確認と、責任者の開始承認まで行うことが重要です。
- 移管対象をすべて確認した
- 廃止した文面が誤って配信されない
- 旧代用語・旧URLが残っていない
- 氏名・日時・URLの差し込みが正しい
- 送信対象・除外対象が正しい
- 合否通知が承認前に送信されない
- 辞退・日程変更後に不要な案内が出ない
- スマートフォンで表示とリンクを確認した
- 面接官・紹介会社へ必要な案内を行った
- テスト結果をダブルチェックし、責任者が承認した
重大な誤送信のリスクが残る場合は、開始を延期することも検討しましょう。
ATSのテンプレート移管でよくある質問は?
移管方法と必要な確認は、各ATSの仕様や利用条件によって異なります。
CSVで一括取り込みできればテストは不要?
いいえ。 一括取り込み後も差し込み、URL、配信対象、実際の受信内容を検証してください。
メールテンプレートは全部作り直す必要がある?
必ずしも必要ありません。 新フローに合うものは継続し、変更が必要な文面・条件だけ修正します。
学生が再登録しない場合はどうする?
未登録者を照合し、メール・電話などで必要なフォローをします。 登録済みの学生への重複依頼は避けましょう。
予約や提出書類は自動的に引き継がれる?
製品の仕様と移行方法によります。 確認前に「引き継がれます」「再提出は不要です」と案内しないでください。
テンプレート移管で最も重要なことは?
旧ATSの文面を再現することではなく、新しい採用フローに合った正しい案内が学生へ届く状態にすることです。 リスト化、代用語と配信条件の確認、ダブルチェック、スマートフォンでのテスト、学生の再登録フォローを一つの作業計画として進めましょう。
テンプレート移管と学生案内の資料はある?
採用総研の無料マニュアルには、テンプレート台帳・代用語対応表・確認表・学生向け案内文例を収録しています。
採用総研 実務ガイドシリーズ 02|2026年改訂版
ATS乗り換え・運用改善マニュアル
現行改善・乗り換え判断から、卒年別の切り替え、テンプレート移管、学生案内、社内と外部の業務分担まで整理できる実務資料です。
移管作業や学生対応を外部へ相談できる?
通常の採用業務と移管作業を両立することが難しい場合は、必要な部分をRPOへ分担する方法があります。 採用総研では、旧ATSの内容確認、新ATSのセットアップ、学生案内、イベント運用などの実務支援について相談できます。支援範囲と費用は個別確認となります。
採用総研へのご相談
ATSの見直し、設定・移管、日常の採用運用の分担について、現状に応じて相談できます。対応製品・範囲・開始時期・費用は個別確認となります。
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乗り換えるかの判断は①、時期と卒年別切り替えは②、開始後の役割分担は④で解説しています。





