
【新任人事シリーズPart.2】学生はどこにいる?ターゲット層と出会うための最新就活動向と具体的手法
【記事の要約】
早期化と長期化が同時進行
大学3年生の6月までに文系約50%、理系約60%が就活を開始。インターンシップは「適職を知る」だけでなく「早期選考・内定獲得の場」として捉えられている。手法の分散による母集団形成の難化
大手ナビサイトに加え、逆求人スカウトやマッチングイベントなど採用ツールが多角化し、学生が各サービスへ分散している。泥臭く強い「学校訪問」とツール最適化
ターゲット大学への5ステップアプローチ(選定・リスト化・アポ・訪問・フォロー)や、自社の工数・費用に合わせた採用チャネルの最適化が成功の鍵となる。
新卒採用活動をスタートしたものの、
「自社が求めるターゲット学生がどこにいるのか分からない」
「ナビサイトをオープンしたけれどエントリーが集まらない」
とお悩みの採用担当者様は多いのではないでしょうか。
現在の新卒採用市場では、学生の動き出しが年々早期化しているだけでなく、
利用する就活サービスも多角化しており、従来のやり方だけでは学生との接点を作ることが極めて難しくなっています。
本記事では、採用初年度の企業や初めて新卒採用を担当する方向けに、最新の学生の就活リアルデータをもとに、
ターゲット学生と確実に出会うための「学校訪問のノウハウ」や「採用ツールの選び方・使い分け」を分かりやすく解説します。
データで見る「今」の学生の就職活動のリアル
新卒採用を成功させるための第一歩は、現在の学生が「いつ」「どのような行動をとっているのか」という全体のスケジュールとリアルな意識を把握することです。
就活スタート時期の早期化
多くの就活サービスが動き出す大学3年生の4月〜6月にかけて、一気に学生の動きが活発化します。大学3年生の6月時点までに、文系学生の約50%、理系学生の約60%がすでに就職活動を開始しています。
項目 | 文系学生 | 理系学生 |
3年生6月までの就活開始率 | 約50.0% | 約60.0% |
最も活用する就活サイト1位 | マイナビ(48.0%) | マイナビ(44.0%) |
最も活用する就活サイト2位 | ワンキャリア(20.0%) | ワンキャリア(17.0%) |
就活終了のピーク時期 | 4年生の6月頃 | 3年生の3月頃(研究活動本格化前) |
プレサイト期間(3年生4月〜2月)における意識の変化
夏季(6月〜8月)にかけてはオープン・カンパニーや仕事体験、インターンシップへの応募・参加が集中します。
また、近年の動向として特筆すべきは、インターンシップ参加の目的に「早期選考に参加するため」と回答する学生が急増している点です。
学生側には「早く1社内定を持っておきたい」という安心感を求める心理が働いており、企業側もそのニーズに応える形で早期面接・早期内々定出しを行うサイクルが定着しています。

なぜターゲット学生との出会いが難しくなっているのか?
採用活動が難航する背景には、学生の行動変化と採用手法の構造的な問題が存在します。
(分析の切り口1)採用手法の多角化による「学生の分散」
従来の大手ナビサイト一本化の時代から変化し、現代の学生は複数の就活サービスを併用しています。
自分から企業を探す「ナビサイト」と、企業からのアプローチを待つ「逆求人スカウトサイト」を同時に利用する傾向が強まっています。その結果、学生が様々なプラットフォームに分散し、1つの媒体だけではターゲット層にアプローチしきれない状況が発生しています。

(分析の切り口2)適職理解不足のまま進む「早期選考」の落とし穴
早期選考化が進む一方で、「自己分析や適職理解が不十分なまま選考に進んでしまう学生」が増加しています。
その結果、本サイト期間(3月以降)に入ってから「本当にこの会社でいいのか」と悩み直し、エントリー数や個別説明会への参加数を再び増やすという「早期化×長期化」の二極化現象が起きています。
ターゲット学生と確実に出会うための具体的な解決策
分散する学生に効率的・確実にアプローチするためには、「自社から出向く学校訪問」と「適切な採用手法の組み合わせ」が有効です。
① 成果を出す「学校訪問(大学訪問)」の5ステップ
大学の就職課・キャリアセンターとの関係性を構築することは、中長期的に安定してターゲット学生の紹介を受けるための非常に強力な手法です。
STEP 1:ターゲット大学の選定
直近の内定者や若手社員、活躍している社員の出身大学、過去の採用実績校からアプローチ優先度を設定します。
STEP 2:連絡先リストの作成
大学ホームページの就職・キャリア支援ページから最新の連絡先を収集・リスト化します。
STEP 3:アプローチとアポ獲得
採用実績校には「採用の御礼と挨拶」、新規校には「今後の採用に向けたご挨拶」として電話を入れ、訪問の打診を行います。
STEP 4:大学訪問の実施
会社案内や求人票を持参し、短時間で自社の特徴・魅力を端的に伝える準備をして臨みます。
STEP 5:アフターフォローの継続
訪問当日の御礼メールはもちろん、一度で終わらせず定期的な情報交換を行い、就職課の抱える課題(学生の就職支援)に寄り添う姿勢を見せます。
② 採用手法のポジショニング理解と使い分け
採用ツールは「費用」と「人事工数」のトレードオフの関係にあります。自社のリソースに合わせた適切な選択が必要です。
逆求人スカウト
費用を抑えやすい一方、個別オファーを打つ人事工数が高い。認知度の低い中小企業でもターゲットに直接届く。学校訪問
金銭的コストはほぼゼロだが、中長期的なアプローチ工数が必要。
合同説明会・マッチングイベント
認知度が低くても当日参加している学生へダイレクトにアピールできる。
新卒紹介(エージェント)
工数は最小限でピンポイント採用が可能だが、1人あたりの採用単価(費用)は高くなる。
よくある質問(FAQ)
Q. これまで採用実績がない大学に訪問しても、相手にしてもらえるでしょうか?
A. はい、十分に可能です。
いきなり売り込むのではなく、「貴校の学部に魅力を感じており、ぜひ採用の機会をいただきたい」という誠実な姿勢でアプローチすることが重要です。また、短時間で自社の魅力を伝えられるプレゼン準備をしておくことで、就職課担当者からも好印象を得やすくなります。
Q. 自社に合う採用手法やツールがどれなのか判断できません。
A. 採用目標人数、予算、そして何より「人事担当者が割ける工数」から逆算して決定しましょう。
工数が取れるなら「逆求人スカウト」や「学校訪問」、費用をかけてでも工数を減らしたいなら「新卒紹介」や「イベント参加」など、バランスを考慮した設計が必要です。
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