
採用基準を「下げる」のではなく、「言語化」して「得点化」するという決断
導入:妥協の誘惑と戦う経営者様へ
「応募が来ない。そろそろ選考基準を緩めるべきだろうか…」
「背に腹は代えられない。多少の懸念には目をつぶって採用するしかないか…」
人手不足が叫ばれる昨今、このような葛藤に苛まれている経営者様は少なくありません。
しかし「絶対に、基準を下げてはいけません」
基準を下げることは、組織に「不純物」を混ぜることであり、既存社員のモチベーションを破壊する行為です。今必要なのは、ハードルを下げることではなく、「ハードル(基準)を具体化・数値化」し、自社に合う人材をピンポイントで見つけ出すことです。
まずは、この記事の結論を整理いたします。
【この記事の結論(30秒でわかる要約)】
- 母集団不足の真因:基準が「高い」からではなく、基準が「曖昧(感覚)」だから、マッチする人材を見逃しているだけです。
- 妥協のリスク:基準を下げて採用すると、入社後の「人事評価」とミスマッチを起こし、早期離職や組織の不協和音を招きます。
- 解決策:社内の「評価制度」と連動した「具体的な行動事実」を基準にし、面接で〇×がつけられるレベルまで得点化することです。
- 得られる未来:表面的なスペック(経歴)ではなく、入社後に確実に活躍する「再現性のある人材」を採用できるようになります。
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なぜ、応募が来ないと「基準を下げる」しかないと思い込むのか?
結論:求めている人材像が「スーパーマン(曖昧な理想)」になっているからです。
「優秀な人が欲しい」
社長がそう口にする時、その「優秀」の中身は何でしょうか?
- コミュニケーション能力が高い
- 地頭が良い
- 主体性がある
これらはとても耳障りの良い言葉ですが、非常に曖昧です。
現場やエージェントは、この曖昧さを埋めるために「とりあえず学歴が高くて、愛想が良くて、経験豊富な人」という、市場にほとんどいない「幻想のスーパーマン」を探しに行きます。当然、そんな人材は採用できません。
結果、「高望みしすぎだ。基準を下げよう」という誤った結論に至ります。
問題なのはハードルの高さではありません。「何がハードルなのかが見えていない(言語化されていない)こと」が問題なのです。
もし、採用基準を妥協して「下げた」場合、何が起きるのか?
結論:規格の合わない「部品」を無理やりエンジンに組み込むようなもので、組織全体が故障します。
組織とは、精巧なエンジンのようなものです。
「人が足りないから」といって、規格(価値観や行動様式)が合わない人材を採用すれば、どうなるでしょうか?
最も恐ろしいのは、「採用基準」と「人事評価」のズレです。
例えば、採用では基準を下げて「指示待ちだが、おとなしい人」を入れたとします。しかし、貴社の人事評価(昇給・昇格の基準)が「自ら提案し、行動する人」を評価する仕組みになっていれば、その人は入社直後から「評価されない社員」となります。
- 本人: 「入社できたのに、全然評価されない(不満)」
- 現場: 「なんでこんな合わない人を採用したんだ(疲弊)」
- 会社: 「教育コストばかりかかって成果が出ない(損失)」
採用基準を下げることは、誰も幸せにならない「不幸なマッチング」を量産するだけなのです。
どうすれば、基準を下げずに「採用難」を突破できるのか?
結論:社内の評価制度とリンクさせ、面接で「行動事実」を得点化することです。
曖昧な基準を捨て、「貴社で評価されている社員が、普段とっている行動」を採用基準に据えてください。
これを私たちは「採用の解像度を上げる」と呼んでいます。
例えば、「コミュニケーション能力」という言葉を、実際の評価項目に即して分解します。
- Before(曖昧): 「コミュ力が高い人が欲しい」→ 面接官によって「話し上手」「聞き上手」など基準がバラバラ。なんとなくの印象点で決まる。
- After(言語化・得点化): 「悪い報告ほど、直ちに相談に来れる(誠実性)」→面接での質問:「過去、大きなミスをした際、いつ、誰に、どのように報告しましたか?」→ 判定基準:「隠さず即座に報告した事実があれば 5点」「隠そうとした事実があれば 1点」
このように「行動事実」に基づいて「点数化」できれば、口下手であっても、学歴がなくても、貴社で活躍できる「原石」を確実に見つけ出せます。
求めるレベル(質)は下げていません。しかし、対象となる人材の幅(母集団)は劇的に広がります。これこそが、妥協なき採用の正体です。
採用と評価を一貫させ、「強い組織」を作りたい経営者様へ
採用基準とは、入社への「チケット」であると同時に、入社後の「活躍の予言書」でなければなりません。
社内の評価制度(現実)とかけ離れた採用基準(理想や妥協)を使っている限り、組織のミスマッチはなくなりません。
「自社の評価制度を採用基準にどう落とし込めばいいのか?」
「面接官の主観を排除するチェックシートが欲しい」
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