
理系採用の成功事例|大手メーカーを抑えて優秀層を獲得した「理系学生専用」プレミアム選考の舞台裏
「テレビ局」という抜群の知名度がありながら、理系学生や優秀層の獲得に苦戦していた大手放送局。 画一的な一斉送信を捨て、事務作業を外部化することで創出した時間を「個別の特別感(プレミアム)」の演出へと大胆に投下しました。 理系採用を前年比5名増加させ、承諾者数を125%へと引き上げた、戦略的リソース再配分の全貌を公開します。
目次[非表示]
1. 知名度はある、しかし「理系学生」には届かない。テレビ業界の死角
華やかな番組制作の裏側で、放送技術の進化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える理系人材の確保は、現代のテレビ局にとって死活問題です。しかし、ここに大きなミスマッチが存在していました。
誰もが知る放送局であっても、理系学生の視界には、GAFAや国内メガテック企業、大手メーカーが並びます。「テレビ局は文系の世界」という先入観や、技術職としてのキャリアパスが見えにくいことが障壁となり、母集団形成すら容易ではありません。
今回ご紹介する放送局様(従業員数約4,000名)も、ブランド力に頼った「待ちの採用」の限界を感じていました。優秀な層ほど、自分を「大勢の中の一人」として扱う画一的な対応に敏感です。超大手他社との競合において、彼らの心に響く「特別な一手」が打てていないことが、最大の課題でした。
2. 「画一的な対応」が招く優秀層の離脱。事務に追われる人事のジレンマ
当時の採用現場では、数万規模のエントリーを捌くために、全ての学生に対して同じテンプレートのメールを送り、同じフローを案内していました。
- 「マス」へのアプローチの限界: 放送という「不特定多数」へ届けるプロであるがゆえに、採用でも「一斉送信」という手法に頼ってしまい、個別の熱量を高めることができていなかった。
- 事務作業の肥大化: 膨大な応募者の日程調整や問い合わせ対応に人事が忙殺され、ターゲット層である理系学生への「個別の口説き」に割く時間が物理的に消失していた。
- 優秀層の離脱: 志望度の高い学生ほど、選考が進む中での「放置」や「冷たい対応」を敏感に察知し、より手厚いフォローを行うテック企業へと流れてしまう。
「人事が向き合うべきは画面上のデータではなく、目の前の学生であるはずだ」。この原点回帰が、今回のプロジェクトの出発点でした。
3. なぜ「ただの代行」ではない「フローの設計」が必要だったのか
パートナーの選定にあたり、同局が重視したのは、単なる事務代行(BPO)ではなく、採用戦略そのものをアップデートできる「設計力」でした。
株式会社採用総研が選ばれた理由は、インターンシップ期からの早期接触を設計し、ターゲットに合わせて複数の選考ルートを柔軟に構築・運用できる能力にありました。 「どのタイミングで事務を切り出し、どの瞬間に人事が登場すれば、学生の志望度は最大化するのか」。この「リソースの再配分」をプロフェッショナルの視点から再構築できる提案力が、選定の決め手となりました。
4. 解決策:事務をプロに預け、人事は「プレミアム」な体験を創る
今回の変革では、事務作業の効率化によって生まれた時間を活用し、以下の「3つのプレミアム施策」*を断行しました。
① 事務局の完全外部化による「戦略時間」の創出
日々のメール対応や日程調整、学歴フィルターの管理などを株式会社採用総研が全請負しました。
- ミスのない安定運用: 連絡漏れをゼロにし、学生へのレスポンス速度を劇的に向上。
- 人事が「口説き」に専念: 事務から解放された人事が、理系学生一人ひとりの研究内容を読み込み、個別のキャリア面談を行う時間を確保しました。
② 「理系限定」プレミアム選考フローの構築
通常の選考とは別に、理系学生に特化した早期接触・プレミアム選考を展開しました。
- 特別感の演出: 「あなたの専門性を高く評価している」というメッセージと共に、少人数制の座談会や現場エンジニアとの個別面談を優先的に案内。
- 心理的効果: 誰もが知る大企業から「特別扱い」を受ける体験が、学生のプライドを刺激し、志望度を一気に引き上げました。
③ 早期接触から内定まで、途切れない「温度感」の維持
インターンシップで接触した優秀層を離さないための、リテンション施策を強化しました。
- 定期的な個別フォロー: 事務的な案内ではなく、人事が直接、学生の不安や迷いに寄り添うコミュニケーションを実施。
- 内定者フォローの充実: 内定承諾までの期間、現役技術者との交流を何度も重ね、入社後のイメージを強固にしました。
5. 成果:理系採用の壁を突破し、承諾者数が125%へ
「個」を重んじる戦略的な採用へのシフトは、驚くべき数字となって現れました。
- 理系学生の採用数:前年比 5名増(目標達成)
- 内定承諾者数:前年比 125%
特筆すべきは、競合他社と内定が重なった際の勝率が飛躍的に高まったことです。学生からは「他の大手企業は事務的だったが、この局は自分という人間を真剣に見てくれていると感じた」という声が相次ぎました。 事務作業をプロに預けたことで、人事が本来持っている「クリエイティブな対人力」が最大限に発揮された結果といえます。
6. 結び:知名度に頼らない、これからの「個を重んじる」採用戦略
「知名度があるから、人は集まる」。その慢心が、最も欲しい優秀層を遠ざけているかもしれません。
採用市場が激化する今、必要なのは「大勢に向けた放送」ではなく、「たった一人の心に届く通信」です。事務的な工程をスマートに外部化し、人事がその情熱を「ターゲットへのプレミアムな体験」へと注ぎ込むこと。それこそが、超大手との競合に競り勝ち、組織の未来を担う人材を射止める唯一の道です。
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