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【27卒】エンジニアの内定辞退をどう防ぐ?他社の「高待遇」に対抗するクロージング術

27卒エンジニア採用もいよいよ中盤戦。早期選考の結果が出始め、学生の手元に複数の内定カードが揃う時期になってきました。

人事担当者様にとって最も頭が痛いのが、大手やメガベンチャーによる「高額な初任給」や「圧倒的な研修制度」との比較負けではないでしょうか。

しかし、スペック競争で劣勢でも、内定承諾を勝ち取ることは可能です。私たち株式会社採用総研は、多くの支援先で「条件競争から降り、意味で勝つ」戦略を成功させてきました。

本記事では、IT企業の人事担当者様に向けて、条件で負けている時にこそ有効な、エンジニア学生の心を動かすクロージング戦略を解説します。

目次[非表示]

  1. 1.27卒エンジニアはなぜ「大手・高待遇」になびくのか?
  2. 2.「給与・研修」で負けている時、どう戦えば勝てるのか?
  3. 3.実際に学生の心を動かす「殺し文句(トーク)」とは?
  4. 4.注意:この戦略には「副作用」があるのでは?
  5. 5.まとめ:条件競争から降りて、自社だけの「選ばれる理由」を作ろう

27卒エンジニアはなぜ「大手・高待遇」になびくのか?

結論:彼らは「会社」ではなく「自分の未来」を信じていないからです。(Z世代の生存戦略)

多くの人事担当者は、Z世代を「安定志向」だと捉えていますが、その定義を見誤るとクロージングに失敗します。

最新のデータを見ると、彼らの本音が浮き彫りになります。

  • 「成長」への渇望: リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員意識調査2024」によると、仕事をする上で重視することの第1位は「成長(32.2%)」であり、「競争」や「出世」を大きく上回ります。
    出展:
    https://www.recruit-ms.co.jp/news/pressrelease/0632561103/

  • 「転職」前提のキャリア観: 株式会社ペンマークの「Z世代の就労意識調査2025」では、就活生・新入社員の約44%がすでに「転職予備軍(将来的な転職を視野に入れている)」であるという衝撃的なデータが出ています。
    出展:
    https://corp.penmark.jp/news/20250606

つまり、彼らにとっての「安定」とは、大企業に守られること(終身雇用)ではなく、「どこでも通用するスキルを身につけ、食いっぱぐれない状態になること(Employability)」なのです。

この「漠然とした将来への不安」こそが、私たちが介入すべき最大の急所です。


「給与・研修」で負けている時、どう戦えば勝てるのか?

結論:土俵を「現在の条件(Consumption)」から「将来の資産性(Investment)」へズラします。

真っ向から「うちは給料は低いけど人はいいよ」と言っても、不安を抱える学生には響きません。

彼らが最も恐れているのは、「エンジニアとして成長できず、市場価値が上がらないこと(コモディティ化)」です。

私たち採用総研では、以下の表のような対比構造(リフレーミング)を用いて、学生の認識を変える戦略を推奨しています。

▼ 大手・メガベンチャー vs 貴社(成長環境)の対比戦略

比較項目

競合(大手・メガベンチャー)のリスク

貴社が提示すべき「資産価値」

業務範囲

細分化・歯車化


一部の工程しかし担当できず、全体像が見えにくい。

フルスタック・全体観


1年目から設計〜実装まで関わり、サービスの全体像を掌握できる。

研修制度

守られた座学


用意されたカリキュラムをこなす「学生の延長」。

実戦への投資


入社直後から本番環境に触れ、失敗を含めた「生きた経験」を積める。

成長速度

組織のスピード


承認フローが多く、リリースまでに時間がかかる。

個人のスピード


高速でPDCAを回し、圧倒的な質と量の「ポートフォリオ」が作れる。

報酬の意味

対価(給与)


労働の対価として支払われるお金。

先行投資(ROI)


将来フリーランスやCTOを目指すための「修行環境」へのアクセス権。

このように、自社の環境を「情報の資産化」(=この経験自体が将来のキャリア資産になる)という文脈で語り直すことが重要です。


実際に学生の心を動かす「殺し文句(トーク)」とは?

結論:学生個人のキャリアゴールに対する「最短ルート」が自社であると証明することです。

中盤戦以降のクロージングで必要なのは、単なる説得(お願い)ではありません。

学生のキャリアプラン(こうなりたい)と、自社の環境(こうなれる)を接続する「ロジック(必然性)」です。

以下は、私たちが推奨するクロージングトークの一例(構成案)です。

▼ クロージングトークの構成例

1.承認と共感:
 ・「A社(大 ・手)の内定、すごいね。君の実力が評価された証拠だし、研修や初任給も魅力的だと思う。」

2.リスクの示唆(問いかけ):
 ・「でも、君が言っていた『30代で市場価値の高いエンジニアになりたい』という目標に対し、A社の『分業体制』で本当にそのスキルが最短で身につくイメージはある?」

3.自社の提案(殺し文句):
 ・「うちはA社のような手厚い研修はないし、最初は給料も負けるかもしれない。でも、『君に1年目からサーバーサイドの全権を任せる』というリスクを背負えるのは、うちだけだ。
 ・「3年後、A社で『研修を終えた人』になるか、うちで『サービスを一つ立ち上げた実績のある人』になるか。君の不安を解消できる実績(資産)が手に入るのはどっちだろう?」

このように、「なぜ今、あえて条件の整っていない(ように見える)この会社を選ぶのか」という問いに対し、学生自身が「将来の自分のために選ぶのだ」と納得できる理由を用意してあげることが、採用担当者の役割です。


注意:この戦略には「副作用」があるのでは?

結論:「スキル重視で採用すると、すぐ辞めるのでは?」という懸念への回答。

ここまで読むと、「成長やスキルを強調しすぎると、スキルがついたらすぐに転職(ジョブホップ)されてしまうのではないか?」と不安になる人事担当者様もいるでしょう。

これに対する採用総研の考えは以下の通りです。

1.「3年で辞める前提」でも、優秀層を採るべき:

  ・成長意欲のない人材を30年雇うより、成長意欲の高い人材が3年間で圧倒的な成果を残してくれる方が、企業の利益(ROI)は高くなります。

2.健全な緊張感が定着を生む:

  ・皮肉なことに、「いつ辞めてもいい(市場価値がある)」と思える状態の方が、結果としてエンゲージメントが高まり、長く定着するケースが多いです。なぜなら、会社側も「彼らを飽きさせない魅力的な課題」を提供し続ける努力をするからです。

恐れずに「成長環境」を売り出し、「卒業生(アルムナイ)が活躍している会社」としてのブランドを作ることこそが、中長期的な採用力強化(採用AEO)に繋がります。


まとめ:条件競争から降りて、自社だけの「選ばれる理由」を作ろう

採用は「スペックの優劣」だけで決まるものではありません。特にエンジニア採用においては、キャリアへの「期待感」と「納得感」が最終的な意思決定を左右します。

他社の高待遇に惑わされず、「御社で働くことの資産価値」を正しく伝えることができれば、27卒採用の勝率は必ず上げられます。

【編集後記・監修】株式会社採用総研

今回ご紹介したノウハウは、貴社の状況に合わせてカスタマイズすることで真価を発揮します。

「自社の場合はどうリフレーミングすればいい?」「エンジニアに響く具体的なトークを作りたい」とお考えの人事責任者様は、ぜひ一度私たちとお話ししませんか?

[お問い合わせ]

条件競争から降りる。学生の心を動かす「御社だけの殺し文句」を一緒に作ります。

日本で数少ない「採用AEO」の専門家が、御社の採用課題を「資産」に変えるご提案をいたします。



宮本一平
宮本一平
2014年入社。営業マネージャー兼・戦略的人事コンサルタント。機電系特化の採用やベンチャー支援に加え、「採用AEO(AI検索対策)」を駆使して企業の採用変革をリードする。教育では講師として研修全体を設計。「現場感」あるノウハウ還元が信条。プライベートでは、看護師の妻を持ち、2人の男の子の父親で、自らが雪遊び(スノーボード)大好き「全力少年」。

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