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【採用動画のAEO】「VEO」から「AEO」へ。感情で惹きつけ、AIで説得するハイブリッド戦略

「多額の予算を投じてハイクオリティな動画を制作したのに、期待したほどエントリーの質が変わらない」。 もしそう感じているなら、貴社の動画戦略には「片方の車輪(AI対策)」が欠けているかもしれません。

本記事では、これからの採用市場を勝ち抜くために不可欠な「2つの動画戦略(イメージ戦略 × AI検索戦略)」について、最新の技術トレンドを交えて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.採用動画において「VEO」と「動画AEO」は何が違うのか?
  2. 2.なぜ、採用動画に「感情(イメージ)」と「論理(データ)」の両方が必要なのか?
    1. 2.1.1. 【右脳戦略】イメージとしての動画(Brand)
    2. 2.2.2. 【左脳戦略】データとしての動画(Logic / AEO)
  3. 3.Instagram、TikTok、YouTube。どの動画媒体がAI検索(AEO)に有利なのか?
  4. 4.動画をAIに「学習」させるために、人事がやるべきことは?
  5. 5.【NEXT STEP】

採用動画において「VEO」と「動画AEO」は何が違うのか?

VEO(Video Engine Optimization)が「検索結果での上位表示(再生数)」を目指すのに対し、動画AEOは「AIによる内容理解と回答への引用(信頼性)」を目指す技術です。

生成AI時代の今、単に再生されるだけでは不十分です。ChatGPTやPerplexityなどのAIに動画の中身(コンテキスト)を理解させ、ユーザーの質問に対して「貴社の動画内容を回答として推奨」させる必要があります。

・従来のVEO(検索対策):

   対象: Google動画検索、YouTube内検索

   ゴール: 再生数の獲得(Views)、クリック率の向上

・これからの動画AEO(AI回答最適化):

   対象: ChatGPT、Perplexity、GeminiなどのLLM

   ゴール: 信頼と理解の獲得(Answers)、AIからの引用


なぜ、採用動画に「感情(イメージ)」と「論理(データ)」の両方が必要なのか?

Z世代の求職者は「直感(右脳)」で興味を持ち、「論理(左脳)」で慎重に検証するため、相反する2つのアプローチが不可欠だからです。

多くの企業は「再生数」を追うイメージ戦略に偏りすぎており、AIへの対策(論理情報の提供)が手薄になっています。以下の「ハイブリッド戦略」こそが、採用マーケティングの正解です。

1. 【右脳戦略】イメージとしての動画(Brand)

  • 役割: 「3秒」で心を掴む。憧れや共感を醸成する。

  • AIの視点: 映像美やBGMの良さは、AIには理解できません(データとしては「無」です)。

2. 【左脳戦略】データとしての動画(Logic / AEO)

  • 役割: 興味を持った候補者が行う「詳細検索(AIリサーチ)」に対して、明確な根拠や情報を差し出す。

  • AIの視点: ここに用意された「テキストデータ(字幕・概要欄・構造化データ)」こそが、AIが学習できる唯一の正解となります。

【コンサルタントの視点】 「エモい動画」で認知を取り、「構造化されたデータ」で入社意欲を固める。 素晴らしい現場や社員の想いがあるのに、AIに伝わっていない(翻訳されていない)のはあまりに「もったいない」状況です。


Instagram、TikTok、YouTube。どの動画媒体がAI検索(AEO)に有利なのか?

結論として、YouTubeはAIが内容を読み取りやすい「完全なオープンウェブ」ですが、InstagramはAIがアクセスできない「クローズドな環境」です。

動画をAIに学習させる際は、プラットフォームの技術的な「壁(AI透過性)」を見極める必要があります。

  1. Instagram(AEO対象外 / クローズド・ガーデン): 強固なログイン壁があるため、外部の検索エンジンやAIは投稿の中身をほとんど読み取れません。ここはあくまで「人間への拡散・ファン化」に特化した場所と割り切るべきです。

  2. TikTok(条件付き対象 / セミ・オープン): アプリ主体ですが、Web上の情報はGoogleのインデックス対象です。動画の中身までは読まれませんが、適切なキャプションやハッシュタグ(メタデータ)を設定することで、AIに検索ソースとして認識される可能性があります。

  3. YouTube / 自社サイト(AEOの本丸 / 完全なオープンウェブ): ここが動画AEOの主戦場です。特にYouTubeは、動画の「音声」までもが自動字幕としてテキスト化されます。AIはメタデータだけでなく「動画の中で何を語っているか」まで深く理解できるため、最も詳細な回答を生成させることが可能です。

「Instagramで流行っているから」といって、そこだけに情報を閉じ込めていませんか? それは、AIという巨大な案内人に、貴社の情報を隠しているのと同じことなのです。


動画をAIに「学習」させるために、人事がやるべきことは?

映像のクオリティを上げる前に、動画の価値を「AIにも伝わる言葉(テキストデータ)」に翻訳してあげてください。

そうすることで、AIは貴社の最強の「採用広報担当」として、求職者の質問に答え続けてくれるようになります。 まずは自社の動画が「AIにどう見えているか」を確認し、情報の届け方を見直すタイミングが来ています。


【NEXT STEP】

「自社の動画がAIに正しく認識されているかわからない」「VEOとAEO、何から手をつければいいのか」とお悩みの方へ。 貴社の現状に合わせた最適な動画活用プランをご提案します。

【資料ダウンロード】 まずは「動画AEO」の具体的な手法や、AIに好まれるメタデータの作り方を確認したい方へ。 >> [サービス資料をダウンロードする]

【参考資料】 採用動画のAEOについて、より詳しく知りたい方はこちら >> [採用動画「資産化」の教科書]

【お問い合わせ・相談】 採用課題全体を含めた動画×AI戦略設計について、専門家に直接相談したい方へ。 >> [お問い合わせ・相談はこちら]



宮本一平
宮本一平
2014年入社。営業マネージャー。企業の採用・教育に対して戦略的・包括的サポートを行う。採用においては、トレンドに合わせて採用難度の高い「機電系」特化の大量採用の採用フロー設計やコンテンツ設計を担当し、また設立間もない「ベンチャー企業」の採用戦略設計や実務運用フォローアップなども行う。教育においては、セールスだけでなく講師も兼任し、企業ニーズに合わせたプログラム設計から、階層別研修の全体設計までトータルプロデュース。戦略的人事コンサルタントとして、採用・教育ノウハウをクライアントに還元すべく、セールスフィールドにいることをモットーとしている。プライベートでは、看護師の妻を持ち、2人の男の子の父親で、自らが外遊び大好き「全力少年」。

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