catch-img

内定辞退を防止する方法|承諾前後に企業が実施すべき施策

「内定を出したのに、学生から『少し考えさせてください』と言われたまま連絡が来ない……」 「内定承諾書を提出してもらったから安心していたのに、入社直前になって辞退されてしまった……」

新卒採用を進める中で、このような「承諾前後の内定辞退」に頭を抱えている採用担当者は非常に多いのではないでしょうか。

どれだけ選考で盛り上がったとしても、最後の「承諾」をもらう前後には、学生の心の中で大きな葛藤が生まれています。実は、内定辞退を防止するためには、内定を出す「前」と「後」で、まったく異なるアプローチをしなければ効果はありません。

そこで今回は、学生が内定を辞退する時期ごとのリアルな本音を明かしながら、他社に競り勝って「YES」を引き出すための防止策と、承諾後の「内定破棄」を防ぐための具体的な方法を分かりやすく解説します。

▼時期別の対策以前に、そもそもなぜ学生が辞退してしまうのか『根本的な3つの原因』から見直したい方は、こちらの記事をチェックしてください。

目次[非表示]

  1. 1.新卒の「内定辞退防止」は時期で分ける!承諾前後に立ちはだかる2つの壁
    1. 1.1.【承諾前の壁】内定を出したのに「検討します」のまま他社へ逃げられる理由
    2. 1.2.【承諾後の壁】法的拘束力ゼロ?「承諾書提出後」でも平気で覆される理由
  2. 2.【承諾前】他社に競り勝って「YES」を引き出す内定辞退防止策
    1. 2.1.ただ通知するだけでは響かない「評価理由のフィードバック」
    2. 2.2.他社との天秤をオープンに相談させる「意思決定支援面談」
    3. 2.3.最後のひと押しに役員・社長を投入する「内定者面談(選考FB面談)」
  3. 3.【承諾後】「入社式まで安心できない」内定破棄を防ぐ防止策
    1. 3.1.【拘束の逆効果】「もう就活をやめろ」というオワハラが招くサイレント辞退
    2. 3.2.【形だけの繋がりを脱する】内定者サイトの放置厳禁!「双方向」で帰属意識を高める工夫
  4. 4.なぜこれだけで変わるのか?「内定辞退防止チェックシート」がもたらす劇的効果
  5. 5.まとめ:承諾前後の適切なアプローチで新卒の内定辞退をシャットアウトしよう

新卒の「内定辞退防止」は時期で分ける!承諾前後に立ちはだかる2つの壁

内定辞退を未然に防群ためには、まず「内定を出してから承諾をもらうまで(承諾前)」と、「承諾書をもらってから入社するまで(承諾後)」の2つのフェーズで、学生がどんな壁にぶつかっているのかを知る必要があります。

学生が選考や内定を辞退した際、企業には「一身上の都合」と綺麗に伝えることが多いですが、その裏には次のようなリアルな本音が隠されています。

  1. 他社でより志望度の高い内定が出た
  2. 業務内容が自分のやりたいこととミスマッチ(ズレ)だと気づいた
  3. 労働条件や待遇(給与・休日・福利厚生)に不満があった
  4. 社風や職場の雰囲気が合わないと感じた
  5. 勤務地や転勤の頻度が希望と合わなかった
  6. 企業の将来性や安定性に不安を感じた
  7. 採用選考中の対応(オワハラなど)に不信感を抱いた
  8. 家族の反対(親カク:親から内定を反対されること)
  9. 進学や留学、公務員への進路変更のため

これらの本音は、時期によって現れ方が異なります。人事が乗り越えるべき「2つの壁」について詳しく見ていきましょう。

【承諾前の壁】内定を出したのに「検討します」のまま他社へ逃げられる理由

内定を出した直後に学生が「検討させてください」と保留にする場合、そのほとんどは他社と比較検討している真っ最中です。

先ほどの本音データにもあるように、「他社でより志望度の高い内定が出た」「労働条件や待遇に不満がある」「企業の将来性や勤務地に不安がある」といった理由が、この承諾前のタイミングで一気に噴き出します。

学生にとって、人生で最初の就職先を決める決断には大きなプレッシャーがかかります。そのため、「本当にこの条件でいいのか」「他社の方が自分を活かせるのではないか」と天秤にかけているのです。この迷いの霧を企業側が一緒に晴らしてあげられないと、学生は他社の内定通知書へと流れていってしまいます。

【承諾後の壁】法的拘束力ゼロ?「承諾書提出後」でも平気で覆される理由

一方で、一番人事がショックを受けるのが「内定承諾書」をもらった後の辞退です。しかし、厳然たる事実として、内定承諾書に法的な拘束力はありません。

承諾書を出した後の学生は、一見すると入社を決意したように見えますが、実はまだ「本当にこの会社で馴染めるだろうか(社風への不安)」「自分の選択は正しかったのか」という不安を抱えています。

さらに、ここにきて「家族から『その会社で本当に大丈夫なの?』と反対された(親カク)」、あるいは「他社の選考を断ろうとしたら、強引な引き留め(オワハラ)にあって断りきれなくなった」といった、周囲からの影響による辞退も発生します。

「承諾書をもらったからもう安心だ」と人事がフォローの手を緩めてしまうと、学生の孤独な不安や周囲の反対を押し切ることができず、結果として直前の内定破棄に繋がってしまうのです。

【承諾前】他社に競り勝って「YES」を引き出す内定辞退防止策

内定を出してから承諾をもらうまでの期間は、まさに学生争奪戦の最終局面です。ここでただ「お返事を待っています」と受動的な姿勢でいると、熱意のある他社に競り負けてしまいます。学生が自信を持って自社に「YES」と言えるよう、攻めの姿勢でアプローチしていきましょう。

ただ通知するだけでは響かない「評価理由のフィードバック」

多くの企業がやってしまいがちなのが、内定を出す際に「合格です。条件はこれです」とだけ書かれた通知書をあっさりと渡してしまうことです。これでは学生の心は動きません。

学生が知りたいのは、条件そのものよりも「自分のどこを評価して内定を出してくれたのか」という理由です。

内定を伝える際は、選考の中で見えたその人の強みや、「だからうちの会社にあなたが必要なんだ」という熱いメッセージを必ず言葉にして伝えてあげてください。人は「自分を深く理解し、正当に評価してくれる場所」に行きたいと思うものです。この評価のフィードバック(選考中の中身に対する具体的な感想や期待の伝達)を行うだけで、自社への志望度は一気に跳ね上がります。

他社との天秤をオープンに相談させる「意思決定支援面談」

学生が悩んでいるとき、無理に自社を売り込もうとするのは逆効果です。他社との間で揺れ動いている本音を隠さずに話してもらうために、「意思決定支援面談」をセッティングしましょう。

これは、自社への入社を強要する面談ではありません。学生のキャリアの味方になり、他社と自社をフラットに比較しながら「本当に叶えたい働き方はどちらで実現できるか」を一緒に整理してあげる時間です。

「他社のどんなところに迷っているの?」と優しく問いかけ、待遇や勤務地、将来性の不安などを一つひとつホワイトボードに書き出すなどして整理を助けてあげてください。人事がここまで自分の人生に寄り添ってくれたという事実そのものが、他社との大きな差別化になります。

最後のひと押しに役員・社長を投入する「内定者面談(選考FB面談)」

他社と条件や知名度が横並びで、学生が最後の決断を決めあぐねているときの特効薬が、経営陣や役員といったトップ層をアサインする(配置する)「内定者面談(選考FB面談)」です。

通常の人事面談ではなく、「社長が選考のフィードバックを直接伝えたいと言っている」「役員があなたと一度じっくり話したいそうだ」と伝えて、学生のためだけに特別な面談の席を用意します。

まだ何の実績もない一人の学生に対して、会社の重役がわざわざ時間を割いて「選考であなたのここを評価した」「我が社の未来にあなたが必要だ」と直接伝えてくれる。この体験は、学生にとって強烈なインパクトを残します。現場の社員や人事だけでは動かせなかった最後の重い扉を、トップの熱量をもってこじ開けましょう。

面談を実施する際の具体的な進め方や、学生の本音を引き出すテクニックについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【承諾後】「入社式まで安心できない」内定破棄を防ぐ防止策

内定承諾書を回収できたからといって、そこで採用活動がすべて終わったわけではありません。先ほどもお伝えした通り、承諾後の学生は「本当にこの選択で良かったのか」と孤独な不安(内定ブルー)を抱えています。入社式当日に全員が笑顔で席につくために、人事が絶対に押さえておくべき2つのポイントを解説します。

【拘束の逆効果】「もう就活をやめろ」というオワハラが招くサイレント辞退

承諾書をもらった安心感から、学生に対して「もう他社の選考は全部辞退して、就活を終わりにしてくださいね」と強く迫っていませんか?このように、企業が学生に対して就職活動を無理やり終わらせようと圧力をかける行為をオワハラ(就活終われハラスメント)と呼びます。

人事にすれば「確約が欲しい」という一心かもしれませんが、学生から見れば「強引で不誠実な会社だ」という大きな不信感に繋がってしまいます。

他社への心残りを無理やり力づくで抑え込まれた学生は、会社に本音を言えなくなり、ある日突然、連絡が取れなくなるサイレント辞退(事前の相談もなく、いきなり音信不通のまま辞退されること)を選びがちです。無理に縛り付けるのではなく、「納得いくまで考えて選んでくれたら嬉しい」と懐の深さを見せる方が、結果として自社への信頼を高めることになります。

【形だけの繋がりを脱する】内定者サイトの放置厳禁!「双方向」で帰属意識を高める工夫

内定者同士の連絡や情報共有のために、内定者サイト(内定者だけがログインできる専用のSNSやポータルサイト)を開設している企業も多いと思います。しかし、サイトを作っただけで満足し、人事からの事務連絡を一方的に流すだけになっていませんか?

ただのお知らせ板になっているサイトは、学生にとって見るのが面倒なだけの場所になってしまいます。

大切なのは、学生側からも発信できるような双方向のコミュニケーション(お互いに言葉を交わし合う関係性)を設計することです。例えば、「今週の楽しかったこと」を役員や人事が写真付きで投稿し、内定者にも気軽にコメントをもらうなど、SNSのような感覚で動かしてみましょう。会社との繋がりを日常的に感じる工夫を凝らすことで、家族からの反対(親カク)に遭ったときでも、「私はあの会社に行きたい!」と自分の意思を強く持ってもらえるようになります。

なぜこれだけで変わるのか?「内定辞退防止チェックシート」がもたらす劇的効果

ここまで、内定の承諾前と承諾後に実施すべき施策を解説してきましたが、「自社の今のやり方で、どこに見落としがあるのか分からない」と悩む担当者の方も少なくありません。

そこで強力な味方になるのが、承諾前後の重要項目を網羅した「内定辞退防止チェックシート」の活用です。

このチェックシートには、面談でのフィードバックの有無、オワハラになっていないかの確認、親カク対策など、人事が確認すべき「30の必須項目」が凝縮されています。実際に、このチェックシートを使って自社の採用活動を見直し、抜け漏れていたフォローを徹底した企業では、なんと内定承諾率が15%もアップしたという劇的な成果が出ています。

感覚に頼る採用から脱却し、30の項目を一つひとつクリアしていく仕組みを作る。これこそが、内定辞退を最も確実に、かつ最短で減らすロードマップなのです。

まとめ:承諾前後の適切なアプローチで新卒の内定辞退をシャットアウトしよう

新卒採用における内定辞退防止は、内定を出す「前」と「後」でアプローチを明確に切り分けることが成功の秘訣です。

承諾前であれば、丁寧な選考フィードバックや役員を交えた内定者面談で熱意を伝えること。承諾後であれば、オワハラを避け、双方向のコミュニケーションで学生の不安や周囲の反対をケアしていくことが求められます。

「うちの会社の見落としポイントを今すぐチェックしたい」「承諾率を高める具体的な基準が欲しい」という方に向け、当サイトでは【内定承諾率を15%アップさせる!内定辞退防止30項目チェックシート】を無料で配布しています。

御社の新卒採用を次のステージへと進め、優秀な人材との縁を確実なものにするために、まずはこのチェックシートをダウンロードして、今すぐ自社の体制を振り返ってみませんか?

採用・育成コンサルタント|坂口 智哉
採用・育成コンサルタント|坂口 智哉
2019年入社。営業企画部として、大手グループからベンチャー企業まで、規模を問わず累計42社以上のプロジェクトに参画。採用フローの設計や志望度醸成の仕組み化を完遂し、業種を問わず再現性の高い採用スキームを提供してきました。 特に「採用スキームの構築」と「採用スタートアップ支援」を専門としています。ゼロベースからのフロー設計や、独自のノウハウを用いた「志望度醸成の仕組みづくり」に定評があり、数多くの企業の採用基盤を確立しています。 【コンサルティングの指針】 過去の成功体験に固執する「今まで通りの採用」ではなく、変化の激しい「これからの採用市場」を見据えた戦略立案を重視しています。単なる手法(カタチ)の提供にとどまらず、採用成功の定義から逆算した本質的な解決策を提案し、企業の採用力強化に日々伴走しています。 自社の採用フローをゼロから見直したい、または内定承諾率に課題を感じている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

\ 予約受付中! /
今月開催のセミナーはこちら



\ いつでも視聴可能 /
見逃し配信セミナーはこちら


\ 人気記事ランキング /


\ ダウンロード可能 /
お役立ち資料


お役立ち情報を
定期的にお届けします!


icon_twitter
icon_facebook
pmark
株式会社採用総研は 2014年11月に一般財団法人 日本情報経済社会推進協会
(JIPDEC)より、「プライバシーマーク」の認証を取得しました。
pagetop