catch-img

【トークスクリプト付き】内定辞退率を半減させた「新・リテンション面談」3つの黄金ステップとBtoB企業の実例

「せっかく内定を出したのに、他社へ流出してしまう」

「内定者フォローのメールを送っても、そっけない返事しか返ってこない」

新卒採用において、内定を出した後の「内定辞退」に頭を悩ませている人事担当者様は非常に多いのではないでしょうか。売り手市場が続く昨今、優秀な学生ほど複数の内定を保持しており、最後の1社に選ばれるためのハードルは年々高くなっています。

多くの企業様が懇親会や定期的な連絡など、さまざまなフォロー施策を行っていますが、実はそのアプローチ自体が学生を不安にさせ、逆効果になっているケースが少なくありません。

そこで本記事では、私たち株式会社採用総研が推奨する、内定辞退率を劇的に改善させるための「新・リテンション面談」について解説します。明日から現場でそのまま使える具体的なトークスクリプトや、実際に内定辞退率を半減させたBtoB企業様の成功事例も交え、承諾率を爆上げするためのノウハウを余すことなくお届けします。

※この記事では具体的な「面談の手法と事例」を解説しています
「なぜ現代の学生に従来型のフォローが通用しないのか 」や、「内定ブルー・オヤカクが起きる心理的背景 」をまだご覧になっていない方は、先にこちらの記事を読むと理解が深まります。
▶背景知識①:内定辞退が直前に急増する理由と昭和型フォローの罠
▶背景知識②:中小企業を直撃する『オヤカク』と『内定ブルー』の正体

目次[非表示]

  1. 1.承諾率を爆上げする「新・リテンション面談」とは?従来型フォローとの決定的な違い
  2. 2.明日から使える!「新・リテンション面談」黄金の3ステップとスクリプト
    1. 2.1.ステップ①【本音の棚卸し】あえてネガティブな仮定を置く問いかけ
      1. 2.1.1.なぜこの問いが効くのか
    2. 2.2.ステップ②【不安の解消】現場の若手エースを「鏡」として活用する
      1. 2.2.1.キラキラ体験談は逆効果
      2. 2.2.2.若手エース選定の3条件
    3. 2.3.ステップ③【未来の握手】5年後の幸福感をリアルに想像させる
      1. 2.3.1.このスクリプトが持つ3つの力
  3. 3.【事例】内定辞退率50%から「辞退半減」へ大逆転した300名規模BtoBメーカーの軌跡
    1. 3.1.企業プロフィール
    2. 3.2.課題の本質
    3. 3.3.実施した3つの施策
    4. 3.4.導入後の成果
  4. 4.まとめ:令和の採用は「説得・管理」から「支援・伴走」へ

承諾率を爆上げする「新・リテンション面談」とは?従来型フォローとの決定的な違い

従来の内定者フォローの多くは、学生に対して「自社への入社意思があるか」を確認し、入社を「説得・管理」することを目的としていました。しかし、このような昭和型の囲い込みアプローチは、学生に「監視されている」「圧迫感がある」といった心理的負担を与えかねません。

令和の採用において重要なのは、目的を「評価・確認」から「キャリア支援(伴走者)」へと180度シフトさせることです。学生が一人の人間としてどのような未来を描きたいのかに寄り添い、共にキャリアを考える姿勢こそが、最終的な承諾率向上の鍵を握っています。

従来型のフォローと、これから求められる「新・リテンション面談」の違いを以下にまとめました。

比較軸

従来型フォロー(昭和型)

新・リテンション面談(令和型)

目的

説得・確認・管理

キャリア支援・伴走・共創

担当者

人事のみ

人事 + 現場の若手エース社員

コミュニケーション

マメな連絡・頻繁なメール

心理的安全性の確保・質の高い対話

不安への対処

「大丈夫です」と押し切る

不安を言語化させ、リアルな克服事例で解消

親への対応

ほぼ無策

保護者向け説明会・情報提供を設計

学生の心理

「監視されている」「圧迫感」

「理解してもらえた」「ここで働きたい」

結果

辞退率:高止まり

辞退率:最大50%削減

このように、学生との関係性を「選考する側・される側」から「共に未来を創る伴走者」へと変革させることが、新・リテンション面談の根本的な思想といえるでしょう。

明日から使える!「新・リテンション面談」黄金の3ステップとスクリプト

新・リテンション面談を成功させるためには、ステップの「順序」が極めて重要です。学生の不安が解消されていない段階でいくら華やかな未来を語っても、その言葉が心に届くことはありません。必ず以下の①から③のステップに沿って進めていく必要があります。

それでは、具体的なトークスクリプトとともに各ステップを解説していきましょう。

ステップ①【本音の棚卸し】あえてネガティブな仮定を置く問いかけ

多くの人事担当者様が犯しがちな最大のミスは、面談の冒頭で「他社の選考状況はどう?」とストレートに聞いてしまうことです。これでは学生が防衛モードに入ってしまい、「御社が第一志望です」といった建前の回答しか得られなくなります。

正しいアプローチは、学生が自社と他社で迷っている「本当の懸念点」を安全に吐き出せる場を設計することです。

黄金のトークスクリプト(ステップ①)

「もし、今日この場で『辞退する』と決断しなければならないとしたら、その最大の理由はどこにありますか?」

なぜこの問いが効くのか

  • 防衛本能の解除
    「辞退する理由」をあえてこちらから切り出すことで、学生側の「隠さなければならない」という警戒心が解かれます。
  • 仮定の話による話しやすさ
    あくまで「もしもの話」として語るため、学生は心理的負担を感じずに本音を口にしやすくなります。
  • 課題の明確化
    懸念点がクリアに言語化されるため、次のステップで的確な対処が可能になります。
  • 心理的安全性による信頼の獲得
    ネガティブな意見も受け止めてもらえるという安心感が、企業への強い信頼へと繋がります。

この質問によって引き出された答えこそが、辞退を防ぐために解決すべき「本当の課題」となるのです。

ステップ②【不安の解消】現場の若手エースを「鏡」として活用する

学生の不安や懸念点が明確になったら、次はそれを「解消」するフェーズです。ここで人事担当者様自身がすべてを解決しようと答えてしまうのは避けるべきです。

なぜなら、人事の言葉は学生にとって「会社の広報(良いことしか言わない存在)」として受け取られ、信頼性が低くなってしまう傾向があるからです。

最も効果的な解決策は、学生にとっての「鏡」となる現場の若手エース社員を面談に巻き込むことです。

黄金のトークスクリプト(ステップ②)

「実は弊社の若手社員の〇〇も、入社前は全く同じ不安を抱えていました。彼がどうやってその壁を乗り越えたか、一度生の声を聞いてみませんか?」

キラキラ体験談は逆効果

面談に同席させる社員の話として、「入社してすぐ大きなプロジェクトを任されて大活躍しています!」といった華やかな成功体験ばかりを語らせるのは逆効果です。学生は「自分にはそんな優秀な動きは無理かもしれない」と劣等感や不安を強めてしまいます。

提示すべきは、「苦労と克服のリアリティ」です。入社前に抱いていた不安、入社後にぶつかった壁、そしてそれをどうやって乗り越えたかという等身大のストーリーが、学生の心を動かします。

若手エース選定の3条件

  • 入社前に(対象の学生と)同様の不安を感じていた経験がある社員
  • 学生と年齢やバックグラウンド(文理・専攻など)が近い社員
  • 自身の「苦労話」を率直に、等身大で語れるコミュニケーション力のある社員

なお、現場の若手社員をこの面談に巻き込むことは、社内にも好影響をもたらします。「後輩の採用や育成に貢献できた」という達成感が、若手社員自身のエンゲージメント向上や定着率向上にも寄与する好循環が生まれます。

ステップ③【未来の握手】5年後の幸福感をリアルに想像させる

学生の不安が綺麗に解消されたら、いよいよ最終ステップです。

ここでのゴールは、学生に「この会社で働く5年後の自分」を鮮明にイメージしてもらうことです。長期的なキャリアのベネフィットと、今この瞬間の入社決断を、感情レベルで結びつけていきます。

 黄金のトークスクリプト(ステップ③)

「5年後のあなたが、同窓会で『今の仕事、本当に面白いよ』と笑っているために、今の会社選びで絶対に譲れないものは何ですか?」

このスクリプトが持つ3つの力

  1. 感情的イメージの喚起
    「同窓会で笑っている自分」という具体的なシーンを提示することで、就職後の幸福感をリアルかつ感情的に想像させることができます。
  2. 価値観の言語化
    「譲れないもの」を改めて問いかけることで、学生自身が「自分の大切にしたい価値観」と「自社の強み」の一致点に自ら気づくようになります。
  3. 決断の主体化
    「他人に決められた」のではなく、「自分が決める」という構造を作ることで、承諾後の内定ブルー(後悔)を防ぎ、入社後の定着率向上にも直結します。

    ※トークスクリプトの応用:もし面談の中で、学生から『承諾の期限を延長してほしい』と言われた場合は、感情的に囲い込むのではなく、一度その猶予を受け入れる姿勢を見せることがリテンション(引き留め)の成功率を上げます。具体的な受け答えのルールと、やってはいけない3つのNG対応はこちらの記事が参考になります。

【事例】内定辞退率50%から「辞退半減」へ大逆転した300名規模BtoBメーカーの軌跡

ここで、採用総研が実際にサポートさせていただいたBtoB企業様の成功事例をご紹介いたします。仕組みを変えることで、ここまで劇的な変化が生まれるという再現性をぜひ感じてください。

企業プロフィール

  • 規模:従業員数300名規模
  • 業種:BtoBメーカー
  • 状況:技術力・待遇ともに業界水準以上であるものの、知名度の低さから毎年内定者の約半数が大手企業へと流出。「うちはBtoBで知名度がないから仕方ない」と社内に諦めムードが漂っていました。

課題の本質

当時の採用体制を分析したところ、以下の3つの本質的な課題が浮かび上がりました。

  • 面接官が「評価者」として振る舞い続けてしまい、内定後も学生との間に真の信頼関係が構築できていなかった。
  • 内定後のフォローが「定期的な事務連絡」のみに終始しており、学生の不安を解消する設計が皆無だった。
  • いわゆる「オヤカク(保護者の承諾)」に対する対策が全く存在せず、親世代への情報提供が不足していた。

実施した3つの施策

これらの課題を解決するため、以下の施策を徹底して導入しました。

  • 面接官教育の実施(マインドシフト)
    全面接官を対象に「キャリアコンサルティング型」面談の研修を実施。これまでの「評価者」という目線を捨て、学生の「伴走者」となるためのマインドとスキルを徹底的に叩き込みました。
  • 若手エース社員の巻き込み
    入社3〜5年目の若手社員10名を「リテンションサポーター」として任命。学生の懸念点に応じた等身大の克服ストーリーを語る仕組みを構築しました。
  • 「親御様向け説明会」の新設
    内定者の保護者を対象とした会社説明会をオンライン・対面で新設。BtoB企業としての財務の健全性、将来の成長戦略、充実した福利厚生について丁寧に説明し、ご家族に安心していただける環境を整えました。

導入後の成果

  • 施策前:毎年、内定者の約半数が大手企業へ流出。
  • 施策後わずか1採用シーズンで内定辞退率が半減。 企業が最も獲得したかったターゲット層の承諾率が劇的に向上しました。

まとめ:令和の採用は「説得・管理」から「支援・伴走」へ

これからの時代、採用活動における「フォロー」の概念を根本から見直す必要があります。
昭和型の「説得・管理」で学生を縛るアプローチは通用しません。

令和の採用において内定辞退を半減させる唯一の道は、学生一人ひとりのキャリアに寄り添う「支援・伴走」への転換です。

今回ご紹介した「新・リテンション面談」は、単に内定辞退者を減らして採用コストを削減するだけの手法ではありません。学生が「自分でこの会社を選んだ」という強い納得感を持って入社するため、入社後の定着率やエンゲージメントの向上にもダイレクトに直結します。まさに、企業の未来を創る上で最も費用対効果の高い投資だといえるでしょう。

「選ばれる企業」への第一歩を、貴社も今から踏み出してみませんか。

本記事でご紹介した面談手法のさらに詳しいステップや、社内共有用のチェックシートを収録した「新・リテンション面談完全マニュアル」を無料配布中です。

●【限定5社】15分間の無料診断に申し込む

採用・育成コンサルタント|坂口 智哉
採用・育成コンサルタント|坂口 智哉
2019年入社。営業企画部として、大手グループからベンチャー企業まで、規模を問わず累計42社以上のプロジェクトに参画。採用フローの設計や志望度醸成の仕組み化を完遂し、業種を問わず再現性の高い採用スキームを提供してきました。 特に「採用スキームの構築」と「採用スタートアップ支援」を専門としています。ゼロベースからのフロー設計や、独自のノウハウを用いた「志望度醸成の仕組みづくり」に定評があり、数多くの企業の採用基盤を確立しています。 【コンサルティングの指針】 過去の成功体験に固執する「今まで通りの採用」ではなく、変化の激しい「これからの採用市場」を見据えた戦略立案を重視しています。単なる手法(カタチ)の提供にとどまらず、採用成功の定義から逆算した本質的な解決策を提案し、企業の採用力強化に日々伴走しています。 自社の採用フローをゼロから見直したい、または内定承諾率に課題を感じている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

\ 予約受付中! /
今月開催のセミナーはこちら



\ いつでも視聴可能 /
見逃し配信セミナーはこちら


\ 人気記事ランキング /


\ ダウンロード可能 /
お役立ち資料


お役立ち情報を
定期的にお届けします!


icon_twitter
icon_facebook
pmark
株式会社採用総研は 2014年11月に一般財団法人 日本情報経済社会推進協会
(JIPDEC)より、「プライバシーマーク」の認証を取得しました。
pagetop