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面接で「この会社で働きたい!」と思ってもらうコツ。内定辞退を防ぐおもてなしの心

「いいな」と思った学生さんに内定を出したのに、数日後に「辞退します」という連絡が届く……。中小企業の採用担当者や現場の面接官にとって、これほどショックなことはありませんよね。

「給与や福利厚生で大手に負けたのかな」と諦めてしまう前に、一度振り返ってみてほしいことがあります。それは、面接中の「空気感」です。

実は、学生さんが入社を決める最大の理由は「人」です。そして、その「人」を判断する唯一の場が面接。今回は、学生さんが「この人たちと一緒に働きたい!」と心から思えるような、明日からすぐ実践できる「おもてなしの面接術」を解説します。

目次[非表示]

  1. 1.内定辞退の原因は、実は面接の「空気感」にある?
  2. 2.ポイント1:面接官が先に「自分の自己紹介」を丁寧にする
  3. 3.ポイント2:「質問攻め」ではなく「対話」を意識する
  4. 4.ポイント3:帰りがけの「一工夫」が印象を変える
  5. 5.まとめ:面接官は会社の「見本」。あなたが楽しそうに話すことが一番の戦略

内定辞退の原因は、実は面接の「空気感」にある?

多くの面接官は、ついつい「相手が自社に合うかどうかを評価しなきゃ!」と意気込んでしまいます。しかし、面接官が「評価する人」という硬い鎧を着てしまうと、どうしても場がピリついてしまいます。

学生さんからすれば、面接はただでさえ緊張する場。そこで威圧感や冷たさを感じてしまうと、「この会社に入ったら、毎日こんなに緊張して過ごすのかな……」と不安になってしまいます。

面接は「選考の場」である以上に、「自社のファンになってもらうためのPRの場」です。まずは面接官である私たちが、お客様をお迎えするような「おもてなしの心」で接することが、内定辞退を防ぐ第一歩になります。

ポイント1:面接官が先に「自分の自己紹介」を丁寧にする

面接が始まったとき、いきなり「では、自己紹介をお願いします」と振っていませんか? 緊張している学生さんにとって、それは真っ暗なステージに一人で立たされるようなものです。まずは面接官であるあなたが、先に自己紹介をして、場の空気を温めましょう。

このとき、単に「営業部の〇〇です」と役職を伝えるだけでは不十分です。

  • 「最近ハマっていること」を添える 「休日はキャンプに行って、ひたすら焚き火を眺めるのが癒やしなんです」

  • 「仕事で大変だったこと」をさらけ出す 「実は先週、大きなミスをしてしまいまして……でも、チームの仲間に助けられてなんとか乗り越えたところなんです」

このように、自分の「人間味」が見える話を少しだけ添えてみてください。面接官が自分の弱みやプライベートを少し見せることで、学生さんは「あ、この人には本音を話しても大丈夫そうだな」と安心し、リラックスして自分のことを話せるようになります。

ポイント2:「質問攻め」ではなく「対話」を意識する

面接が、一問一答の「尋問」のようになっていませんか? 「学生時代に頑張ったことは?」「長所は何ですか?」と矢継ぎ早に質問をぶつけるだけでは、相手の本音は引き出せません。目指すべきは、居酒屋やカフェで話しているような心地よい「対話」です。

コツは、「相槌」と「自己開示」のセットです。

学生さんが何かを話してくれたら、まずは「それはすごいですね!」「大変でしたね」と、しっかり共感を示してください。その上で、「実はうちの会社でも、似たようなことがあったんですよ」と、社内のエピソードを添えてあげるのです。

例えば、学生さんが「サークルの意見調整に苦労した」という話をしたら、 「それは立派な経験ですね。実はうちの部署でも、新しいプロジェクトを始めるときに意見が割れて大変だったことがあって……。でも、〇〇さんのように粘り強く話を聞く人がいたからまとまったんですよ」 というふうに返します。

自分の経験が、入社後の仕事にどう繋がるのか。それを対話の中で具体的にイメージさせてあげることで、学生さんの志望度はグンと高まります。

ポイント3:帰りがけの「一工夫」が印象を変える

面接が終わって「本日はありがとうございました」と会議室で別れる……。これだけではもったいない! 実は、面接が終わったあとの「帰り際」こそ、会社の素顔を見せるチャンスです。

エレベーターや玄関までお見送りする際、あえて「若手社員が楽しそうに働いているデスク付近」を通ってみてください。

  • 社員同士が笑顔で雑談している。
  • 真剣だけど、どこか温かい雰囲気で打ち合わせをしている。
  • 「お疲れ様!」と明るく挨拶を交わす。

こうした、飾り気のない「日常の風景」を見せるだけで、学生さんは「求人票に書いてあった『アットホーム』って本当なんだな」と確信します。

もし途中で若手社員とすれ違ったら、「今、面接に来てくれた〇〇さんだよ」と紹介してみるのも良いでしょう。面接官以外の社員の明るい表情に触れることで、入社後の自分をポジティブに想像できるようになります。

まとめ:面接官は会社の「見本」。あなたが楽しそうに話すことが一番の戦略

結局のところ、学生さんが一番見ているのは「目の前の面接官が、楽しそうに働いているか」という一点です。

どんなに素晴らしい経営理念を語っても、面接官が疲れた顔をしていたり、高圧的だったりすれば、学生さんの心は離れてしまいます。反対に、あなたが仕事の楽しさや大変さを、キラキラした目(あるいは穏やかな笑顔)で語れば、それはどんな広告よりも強力な採用メッセージになります。

面接は、あなた自身が「この会社の見本」として振る舞う場です。 「今日はどんな素敵な学生さんに会えるかな?」と、あなた自身が面接を楽しんでみてください。そのポジティブなエネルギーが相手に伝わったとき、「この会社で働きたい!」という強い動機が生まれるはずです。

採用を成功させる雰囲気作りの全体像は、こちらのまとめ記事『採用のプロが教える「新卒採用の鍵は雰囲気にあり。Z世代を掴む3つの秘策」で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

★あわせて読みたい:面接官として知っておきたい、今の若者の本音とは

採用コンサルタント|坂口 智哉
採用コンサルタント|坂口 智哉
2019年入社。営業企画部として、大手グループからベンチャー企業まで、規模を問わず累計42社以上のプロジェクトに参画。採用フローの設計や志望度醸成の仕組み化を完遂し、業種を問わず再現性の高い採用スキームを提供してきました。 特に「採用スキームの構築」と「採用スタートアップ支援」を専門としています。ゼロベースからのフロー設計や、独自のノウハウを用いた「志望度醸成の仕組みづくり」に定評があり、数多くの企業の採用基盤を確立しています。 【コンサルティングの指針】 過去の成功体験に固執する「今まで通りの採用」ではなく、変化の激しい「これからの採用市場」を見据えた戦略立案を重視しています。単なる手法(カタチ)の提供にとどまらず、採用成功の定義から逆算した本質的な解決策を提案し、企業の採用力強化に日々伴走しています。 自社の採用フローをゼロから見直したい、または内定承諾率に課題を感じている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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