【志望度醸成】他社と差別化できる!先輩社員座談会・交流会の注意点とは?
日本にはたくさん企業があり、学生もどの企業に入社したいか頭を悩ませています。私自身、企業選びの決め手になったのは、企業の人物や人間関係でした。
就職活動を通してお話させていただいた社会人の方や、周りの友人に聞いても「結局、最後は人だね」と答えるくらい、人が入社の決め手となる就活生は多いのではないでしょうか。
そこで、自社魅力アピールするために「先輩社員座談会」や「先輩社員との交流会」を実施する企業が増加しています。先輩社員座談会では、会社の事業や先輩社員、会社の雰囲気などを伝えられる機会です。
しかし、開催に向けて「何の話をしたらいいの?」「誰に話してもらおうかな?」などといった不安もあるのではないでしょうか。そんな不安を少しでも解消できるように、先輩社員座談会を学生の視点を入れつつ解説していきます!
目次[非表示]
- 1.先輩社員座談会(社員座談会)とは
- 1.1.先輩社員座談会の目的
- 1.1.1.ミスマッチを減らす
- 1.1.2.学生の就活軸について言語化をしてもらう
- 1.1.3.企業の雰囲気を伝える
- 1.1.4.現場で活躍している社員を抜擢して、学生の憧れにする!
- 1.2.開催のタイミング
- 1.2.1.説明会と一緒に
- 1.2.2.インターンシップ後
- 1.2.3.選考の間や選考終了後
- 2.先輩社員座談会開催に向けて気をつけたいポイント
- 2.1.質問の募集方法
- 2.1.1.挙手制
- 2.1.2.チャット< オンライン開催のみ >
- 3.学生はここが知りたい!座談会の満足度が上がる3つのポイント!
- 4.まとめ
先輩社員座談会(社員座談会)とは
先輩社員座談会とは、人事(選考をする立場の社員)以外の先輩社員が学生と会話・交流をすることです。就活生にとっては会社説明会や面接で評価される…という感覚とは異なり、純粋に気になる事や入社してからの具体的な話を聞ける事で、企業理解を深められる場と認識している学生が多いです。
先輩社員座談会の目的
ミスマッチを減らす
企業説明会や選考中には聞きにくいような、働く上では知っておきたい少し踏み込んだ会話をすることが狙いの大きなポイントです。企業のリアリティのある情報を伝えることで、企業と学生のミスマッチのリスクを減らすことができます。学生にとっては、企業理解を深めることができ、就職活動の軸と照らし合わせてマッチするか判断する機会にできます。企業にとっては、学生の志望度をより上げる絶好のチャンスです。先輩社員座談会は、学生・企業にとっても、メリットの多いコンテンツです。
学生の就活軸について言語化をしてもらう
企業選考を進んでもらう中で、志望理由や就活軸を明確に言語化できない就活生もいます。そこで先輩座談会というラフな空間だからこそ「就活軸」について先輩社員から聞き、アドバイスをしてあげるという事でより明確に言語化を促し、うまくいけば「○○という就活軸で動く中で、御社の○○という文化の中で働きたいと感じたからです!」なんて言葉を引き出すキッカケを作る事が出来るかもしれません!(ここまで引き出すことが企業の最大の目的と言っても過言ではありません。)
企業の雰囲気を伝える
現場で働く社員と話せることで、企業の雰囲気や現場の雰囲気を伝えられます。登壇してもらう先輩社員を男女複数人にすることで、先輩社員同士の会話の雰囲気や、社内の上下関係を肌で感じてもらえます。「この人たちと一緒に働きたい!」と学生に思ってもらうことが先輩座談会や先輩交流会の目的の1つになります。
現場で活躍している社員を抜擢して、学生の憧れにする!
先輩社員座談会は、学生の志望度を上げる絶好の機会だからこそ、現場で活躍している社員に登壇してもらうことをオススメしております!学生に「こんな社会人になりたい!」「この人の下で働きたい!」と思ってもらえれば、志望度は急上昇間違いなしです。また、登壇社員の人数が複数人であれば、社内の雰囲気がより伝わりやすいです!先輩後輩との会話、異性との会話などから「会社の素の姿」を伝えることができます。先輩社員複数人に参加していただくと、学生の憧れになる先輩が増えるので、4~5名と最終的に接触できる事がおすすめです。ですので、年次がばらばらで異性の活躍している社員の方々に登壇していただけるといいでしょう!
開催のタイミング
説明会と一緒に
説明会30分~60分実施した後に、先輩社員にも協力してもらい質疑応答形式で30分程度実施するというパターンです。1次選考に進む前に企業理解を深めたいという企業様や会社説明会での母集団が多く1度にたくさんの学生と先輩社員を接触させたい!という企業様におススメの手法です。
インターンシップ後
インターンシップ後の惹きつけとして実施するパターンです。夏インターンシップ後、早期選考までの間に接触機会を確保することができます。さらに、先述のように学生の志望度を醸成することにも1役買ってくれるので、インターンシップから選考まで期間が空いてしまう企業様におススメの手法です。
選考の間や選考終了後
1次面接と2次面接の間、最終面接前、内定通知後など、選考フローに差し込むパターンです。
特に「1次面接は人事面接で2次面接以降は選考基準が厳しくなる」という企業様にはおススメのタイミングとなります。採用担当者様が学生にとって企業との窓口となる中でそのほかの社員様斗接触する機会を設ける事で志望度・企業理解UPや企業の魅力や具体的な話を面接時のトークの要因として学生にネタを提供する事が可能です。
そのため、人事として「良い!」と思った学生が2次面接でうまく言葉にできずに採用に至らなかった…というケースを防ぐことが出来ます。もっと企業理解をしてほしい学生や採用したいと思った学生に対してなど学生毎に応じて、実施するタイミングを変える方法もございます。
また、座談会に学生が来ないことが多く、時間を押さえてくれている先輩社員に申し訳ない…というお悩みをお持ちの企業様にとっては、1次選考を終えたある程度、志望度が高いと言える学生を対象に実施する事で比較的参加率は高くなるのではないでしょうか?
また、内定者への座談会も承諾後の辞退防止のために実施している企業も年々増えてきています。
先輩社員座談会開催に向けて気をつけたいポイント
質問の募集方法
座談会での一番の不安要素は、「学生からの質問が来ない」ではないでしょうか。質問の募集方法としては、下記3つが挙げられます。
挙手制
学校のように、その場で発表してもらうスタイルです。一番無難な方法ではありますが、学生が複数人での座談会・質問会の場合、手を挙げて発表するには勇気がいります。自己アピールが得意な学生は積極的に質問してくれますが、少し苦手な学生の中には質問することを諦めてしまうこともあるかもしれません。個別座談会などの開催にすれば会話ベースで質問を引き出してあげたり、先輩側から「よくこういった質問をもらったりしますが~」と言って企業から質問の「種」を授けてあげるというのもコツの1つとなります。
チャット< オンライン開催のみ >
オンライン開催との相性抜群のスタイルです。学生側は、好きなタイミングで質問ができます。
思いついたタイミングで質問ができるため、質問も気軽にしやすいです。企業側は、質問をためることができ、漏れなく回答できます。チャットからの質問内容は、保存ができるため、どの学生がどのような質問したか記録しておける点もオススメです。また、オンラインのホストとなる採用担当者が先輩に応えてもらう質問(仕事内容や社内の雰囲気など)と採用担当が答える質問(募集要項や福利厚生など)を分けて回答もできるので先輩社員が困ってしまう質問を制限する事も可能です。
学生はここが知りたい!座談会の満足度が上がる3つのポイント!
企業側から学生が聞きにくい部分を回答する!
学生たちが気になってはいるが、なかなか聞けない部分であるであろう「採用後の待遇」について企業側から説明していただけると座談会に参加してよかったと思ってもらえます。面接では絶対聞けないが、座談会というリラックスした空間だから話せることをお話していただくと学生に喜んでもらえます!
例.福利厚生、残業時間、有給消化、飲み会の頻度etc |
ホームページやナビに載っていない情報を伝える!
調べたら分かる情報を伝えるのは、最小限がオススメです!せっかくの機会ですので、先輩方からしか聞けないような情報をお伝えする方が先輩社員座談会らしくなります。
例.入社のきっかけ 仕事で1番楽しかったこと、うれしかったこと 仕事で1番苦しかったこと、それを乗り越えた経験 |
先輩社員の就活時代の話は、学生も興味あり!
学生時代に、初対面の社会人と話す機会はなかなかないと思います。志望している企業の社員の就職活動は、参加学生の就職活動と重なる部分が多いはずなので、良き相談相手になれるはずです。
就職活動の軸や志望動機、受けていた業界などのお話をしてみてください。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。先輩社員座談会開催時にお役立ていただけますと幸いです。先輩社員座談会は、会社の雰囲気が色濃く出せる絶好の機会です。内定を複数持つ傾向にある学生に対して、他社との差別化や志望度醸成に有効です。それぞれの企業の財産である社員の方々に協力していただき、会社全体で未来の仲間集めをすることで、社内により一体感が生まれるのではないでしょうか。採用総研では、採用フローの構築や先輩座談会での実施形式・コンテンツのご紹介もしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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